ワンダーランド
-××って・・・・・
-えーうっそーww
-まじで!?
-皆!!聞いて聞いて!
-××がさー。
誰の声だろう。
誰かの声だろう。
誰のことだろう。
誰かのことだろう。
私のことだろう。
-ww
-^言^
-^^ww
ああ。
このセカイは。
嫌いだ。
嫌だ。
また、逃げよう。
―――思考は、どこかに飛んだ。
プロローグ ”イレギュラー”
ここは 何処だろう。
私は どうして ここにいるんだろう。
彼女は 人間から 忌み嫌われる存在。
彼女はイレギュラーだった。
彼女は 捨てられてしまった。
だから。
だから・・・
---だから 彼女は ”世界”を作り出してしまった。---
<<ウサギ>>
「ええーと。」
ここはどこだろう。
さっきまで、数学うぜぇ。とか思いながら、教室でぐったりしてたはずなのに。
ここはどこだろう。
さっきまで、椅子に座って、ねみぃ。とか思ってウトウトしてたはずなのに。
ええーと。
「・・・・ここはどこだろう。」
広がるピンクむらさき色(?)の空。
でかいきのこ(?)が生えている森。
物理学的におかしい変な形をした家。
何故かユラユラ動いて(?)いる花。
まるで・・・
「ワンダーランド?的な?」
「大正解でございます。」
「うわっ!?誰・・・」
そこには。
そこには。
そこには。
そこには、シルクハットを被った、ウサ耳付きの女性(?)が、そこに居た。
「・・・・。」
「何か?」
「世に言う、”コスプレ”ですか?」
「何ですかそれは。」
ウサ耳の彼女は、当たり前のようにウサ耳を撫でた。
「・・・”生えてる”んですか?」
「”生えてる”んですよ。」
「嘘だあああああぁぁぁああぁあああああぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!?!?!?」
「わぁあぁぁぁぁ・・・」
ウサ耳の彼女は、耳(ウサ耳)を押さえた。
「何してるんですか!非道いじゃないですか!嫌がらせですか!
<<ウサギ>>の耳はニンゲンの何倍も良いんですよ!非道いじゃないですかぁ・・・」
ウサ耳の彼女は、涙目で訴えてきた。
その様子はまるでか弱い兎のよう。
ええと。
とりあえず涙目でウサ耳の彼女にたずねてみなければ。
「あの・・・ここって、なんなんですか?何処なんでs・・・」
「良くぞ聞いてくれましたああぁぁぁぁぁぁあああ!!」
先ほどの私の絶叫に負けず劣らず大きな声でウサ耳の彼女はこたえた。
「ここはですねえ!人間界とも生界とも間界とも下界とも違う別の世界!!」
「べ、別の世界?」
「そうなんです。わた・・・あ、ここは、言えない。」
「ええ?!なにそれ気になるしっ!」
「とにかく、あなたはこの世界の謎を解く、という使命が!
選ばれし者の使命がっ!あるんですよ~」
「え、選ばれし・・・者?」
「そうです!・・・ん?」
私の目がちょっと輝く。
かっこいいじゃないっ!
なんか・・・選ばれし者とかって、かっこよくない?
「あ。で、あなたは?」
「ああ。私は、<<ウサギ>>という者でございます。この世界の、支配人というか、
管理人というか、なんというか。」
「わかった。言いたい事は、大体理解できます。」
「おお。なんと賢いお方。」
と、言って<<ウサギ>>は、帽子を取る・・・とまでは行かないけど、
深くお辞儀をした。
「では!”選ばれし者”のスイレンさん。これから、少しずつこの世界の謎を解いて
もらおうと思います。ぜひ!この世界の秘密を見つけ出し、謎を解き、元の世界に
戻ってもらいましょう。では。」
「謎解きを、始めてください。」
そう言って、<<ウサギ>>は、崖の下へと消えていった。
謎解き<1> 森
「うええ・・・・」
はい、問題です。
ここは、森です。
「きもっ何こいつぅ・・・」
この、尻尾が長くて耳が長くて鼻が長くて首も長くて足も長くて手も長い生き物は
何と言う生き物でしょうか((
「しかも、何か・・・何か、何か・・・」
言葉では言い表せません。
無理です。そんな可愛いの想像しないで。
キモイ。率直にいえば。
「ええと・・・ここで、どう、謎を解け、と・・・?」
ていうか、<<ウサギ>>さん、崖の下に落ちて行ったけど大丈夫かな・・・?
「大丈夫でございますよ。」
「うぎゃあああああ!!」
「だーかーらっ大きな声を出さないで下さい!!」
ああ、そっかごめんなさい。そういえばそうだった。
いつの間にか、<<ウサギ>>さんがいた。
てか、いま私口に出してないのにちゃんと受け答えしてたよね・・・?
んん?なんで?ま、いっか。細かいことは。(こまかくねー。
「さて、一つ目の謎を提示致しましょう。」
「え?・・・謎とか自分で見つけるんじゃないの?」
「いえ、いまは、気が向いたので。暇でして。」
「・・・<<ウサギ>>さん何やってるひとなの?」
「だから、私(わたくし)は、このワンダーランドの、管理人というか、なんというか・・・
ううん、でも、まあ、・・・だし。でも・・・」
「ああああーーー!!!話それてる!!」
「おっと、失礼致しました。で、一つ目の謎は。」
「”姿”の謎です。」
「す、がた?って?なに?まさか、さっきの、象の全てが長くなったみたいなやつのこと?」
「ぞう・・・?ああ、クビナガウサギのことですね?」
「ええええええ!!あれって、ウサギ?<<ウサギ>>さんと同類!?」
「いや、違いますけども。」
クビナガウサギとか言ってるけど、すべてが長いから。
全てが。(大事なことなので二回言いました。)
「あの、クビナガウサギって・・・?」
「はい。・・・とっても可愛いでしょう??」
「はぁ?・・・あ、いえ。・・・か、可愛いですね・・・。」
「ですよね!!!あーやっと分かってくれる人がいました!」
「・・・。(いや、ぜんっぜんわからん。。)」
「・・・なんだか目が死んでますが・・・。」
「生まれつきです。」
「これは失礼。」
で、クビナガウサギって??
「はい。クビナガウサギとは、普通のウサギが意味無く全てが無駄に長く
進化したものです。」
「・・・意味無いんじゃん。」
「その無意味なところがさらに可愛い!!!」
<<ウサギ>>さんの趣味は理解できません。(断言。
「・・・えーと。その、で、その”姿”の謎って?どう解けば?」
「それを自分で考えるんですよ。」
「ええっ!?マジで?」
「まじです。・・・そうですねー。今回は初めてなので、とりあえずヒントでも・・・」
「マジ!!?<<ウサギ>>さんネ申!!」
「・・・なんですかそのネシンって。」
「ggってください。」
「ググッテってなんですか。」
「もういいです。」
そうゆうの知らない人か。(いや、ワンダーランドの人だし。
「そうですねー。ヒント・・・じゃあ、
なぜ、動物達がこのような姿になったのか?ですかね~?」
「ふむふむ。なんで必要ないのにそんな進化をしたのか?的なことですね。」
「まさにそう言う事です。では、頑張ってくださいねー。。」
「え、ちょっ<<ウサギ>>さん行くの早っ・・・あれ?」
<<ウサギ>>さんは、道の角を曲がっていった。
追いかけたが、既に<<ウサギ>>さんの姿はなかった。
特に隠れる場所とかもないのになぁ。
まあ、いいや、そんな細かいことは。(こまかくねー。(二回目。
「えー。じゃあ、とにかく何か探してみるしかないかー・・・」
なんかってなんだろう。
とにかく、動物。他の動物を探してみよう。
なんか色々見たら分かるかもしれな・・・
「・・・のにんげん!おおい!いきてるか!?へんじしろ!きいてるか!!」
-何今の声なんか聞こえた気がしたけど。
「おい!きいてんのかって!にんげん!おまえしかいないだろここに!」
-うーんまだ聞こえる幻聴かなあおかしいなあなんでだろう疲れてるのかな?
それとも憑かれてるのかな?
「おいい!!てめえころすぞはやくへんじしろ!さっきからげんちょうだかなんだか
ごちゃごちゃいってるがげんじつだぞしんじろ!」
「・・・うぎゃああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!」
ワンダーランド