これが死んだあとの物語な件

ライトノベル書くつもりで書いたものです

幼「俺君?何してるの?」 俺「ナニって」

俺「自殺の準備」

幼「へー」

俺「まあ、因みに見て分かると思うが首吊りな」

幼「へー」

俺「てか幼なじみ、何か用?わざわざ俺の部屋まで来て」

幼「あんた…、バカァ!!」

俺「バカだよ。否定しない」

幼「そういうコトじゃあない!!何考えてんのってコト!!」

俺「…うーん、死ぬコト、かな」

ニッコリ

幼「ふざけないで!バカ言わない!真面目に!というか生きなさい!!バカ!アホ!クズ!ゴミ!」

俺「流石、罵り上手の幼なじみちゃん。我々の業界では御褒美です」

幼「もう!そういうコトはどうでもいいの! 何で自殺なんかしようとしてるのよ!」

俺「興味があるから」

幼「は…?」

俺「だから興味があるんだよ。 死ぬコトに」

幼「あんた…バカ…?」

俺「肯定、俺はバカですありがとうございました」

幼「ふざけないで!俺君が死んじゃったら私は…私は…」


幼「悲しいよ…」


俺「よし、後は吊られるだけだな」

幼「ちょっと!人が心配かけてるのに!悲しんでいるのに!」

俺「まあ、幼なじみよ。原点に返り何の用で来たんだ?」

幼「え!?」

俺「え?」

幼「いや、別にー、俺君の?顔が~見たいから~とかそんな理由で、来たわけじゃないからね!!」

俺「わーお、ツンデレキタコレ」

幼「ぐぬぬ、な、何か文句あるの!?」

俺「無いよ。 さてと今から吊られるから帰って」

幼「ナチュラルに死のうとするなー!!」

俺「大丈夫だよ。 毎日俺らの知らない場所では誰かが死んでる」

幼「うっ…!」

俺「そして今日死ぬのはただの幼なじみなだけ。 大丈夫、気に病むコトはないし世界的に見てこれは当たり前のコトだから」

幼「な、何訳わかんない言うの! そんなので私が納得するとでも思っているの!?」

俺「納得しようがしまいが興味ないね。 まあ別に見られながら死ぬのも悪くないかも」

幼「ちょ、ちょちょっと!!待って待って!待ちなさいよ!! 本気で死ぬの!? マジで死にたいの!?」

俺「死にたい…か。ちょっと感覚が違うかな。 ただ死んでみたいだけで何かがきっかけで死ぬとかそういうのじゃない」

幼「だ、だったら今死ななくたっていつか死んじゃうんだからその日まで待とうよ?」

俺「いや、今死んでみたいんだ。若気の至りって奴? 興味あることにすぐ首突っ込みたくなっちゃうんだよ。首吊りなだけに」

幼「じゃ、じゃあ……」

俺「おいおい、何服脱ぎはじめているんだよ」

幼「ま、ま……、毎日…、私の、コトを……しても……だ、から…」

俺「聞こえないもう一回お願い」

幼「うぅぅー……、私を!毎日!犯しちゃっても!!いいんだから!!///」

俺「聞こえないもう一回お願い」

幼なじみ「こんのアホがー!!俺君なんて私の気持ちに気付かずに死んじゃえ!!」

俺「お言葉に甘えて逝ってきます」



「…ん?」

「…あー」

俺「俺…死んだのか…?」

俺「ありゃ?幼なじみ?」

俺「それに、父さん母さん?」

俺「更には俺の死体まで」

俺「うーん、泣いてんなぁ」

俺「ここって病院か…」

俺「救急車、呼ばれたのか」

俺「ちゃんとブルーシート敷いて処理は大丈夫にしてたのに」

俺「無駄なコトしてるなぁ」

俺「両親共々…何をそんなに青ざめて泣いているんだか」

俺「まあ、取り合えずは今の自分は所謂霊体状態か」

俺「でもなぁ、コレって死んではないよな」

俺「なんか死がこんな曖昧なんかじゃ腑に落ちない」

俺「…完全に死ぬなら」

俺「成仏するか」

俺「しかしどうやってするんだろ?」

俺「誰かに聞いてみればいいか」

俺「…って誰かに聞けるのか」

俺「まあ、先ずは幼なじみにでも話しかけてみるか」



幼「俺君…俺君…」グスンッ

俺「幼なじみー?」

幼「どうして…訳がわかんないよ…」シクシク

俺「幼なじみさーん?」

幼「…もう私も死ぬしかないじゃないっ!」ウエーン!

俺「幼なじみちゃぁーん!?」

俺母「幼なじみちゃん…!気をしっかりして…!!」グスングスン

俺「幼なーじみ?オレ?オレオレ、オレだってー?」

幼「うわぁああぁぁん!!」ナキナキ

俺母「幼なじみちゃん…ごめんね…ごめんね…」シクシク

俺「気付かないかぁ」

俺「母さんも必死で大変そうだ。まあ、興味ないけど」

俺「さて困った、どうした成仏出来ない困っているぞ俺」

俺「…まあ、ちょっと様子を見ておきますか。成仏出来るかも知れないし」



俺が自殺したことにより始めに葬式が行われ俺の死体は火葬され跡形もなく燃え尽きた。
その後に両親は俺の部屋を調べ上げ自殺した原因を探していた。
しかしそれらしきモノは見つかる訳がなくただ俺の思い出達に涙が滴るだけであった。
幼なじみは引きこもった。
外にはまったくと言って出歩かなくなっていた。
無論、俺が自殺した後に幼なじみは俺の家には来なかった。



幼「…」

俺「何を気にしているんだか」

俺「毎日毎日電気もつけず暗い部屋でボーッとして何になるんだ」

俺「楽しいか?」

幼「…」

俺「あ、幼なじみのイチゴパンツ発見爆笑」

俺「一週間も風呂に入らず、臭うぞ?」

幼「…」ツー

俺「また涙だけが流れてる」

俺「まあ、一体いつになれば俺は成仏出来るのだろう」

俺「幼なじみを見るのも飽きてきたし早く成仏したいのだがな」

俺「一週間経っても何もかわりない」

俺「退屈だ」

俺「幼なじみ?」

幼「…」ツー ポトッ

俺「…」

俺「幼なじみには…笑っていてほしいなぁ」

幼「…」ツー ポトッ

俺「霊体なのに…痛みってあるんだ、発見」

俺「胸辺りが…痛い…」



一ヶ月

俺「幼なじみ、学校行かないのか?」

幼「…」

俺「幼なじみ、ニートになるぞ?」

幼「…」

俺「幼なじみ?ドラクエしたいのだが?」

幼「…」

俺「暇だなぁ」

俺「家にでも行くか」

俺ん家

俺「ただいま」

俺「暇つぶしにきますた」

俺「って誰も居ないのかよ」

俺「おーい」

俺「仕方ない自室に行くか」

俺の部屋

俺母「…」

俺「よお母さん、居るなら返事しようず」

俺母「…俺ちゃん…どうして」

俺「俺の遺影に話し掛けても意味ない希ガス」

俺母「うっ…俺ちゃん…」グスン

俺「泣かれても困るのだが」

俺母「うっ……かえってきてほしい…」グスン

俺「ただいまンモス。あっコレ死語だわ」

俺母「……うっ…ぐすんっ」

俺「母さん、痩せたな。俺のおかげだな(ドヤァ」

俺母「……ぐすん…俺ちゃん?…幼なじみちゃんがね…」

俺「ん?」

俺母「ずっと…ずっと一緒…居たかった…って…」

俺「でっていう」

俺母「もし…もしも…届いているなら……傍に居てあげて…ぐすん…」

俺「そうだな、だが断る」

俺母「幼なじみちゃん…ずっと待ってしまってるの……俺ちゃんの返りを…無理なのにね…ぐすん」

俺「乙」

俺母「俺ちゃん……うっ…」

俺「ワロス」

俺母「うっ…ぐすんぐすん…」

俺「絶望しすぎテラワロス」

俺母「……お買い物に行ってくるね…俺ちゃん」

俺「今週のジャンプ買ってきてきやがれ下さい」

俺母「……」

スッ バタンッ

俺「…仏壇相手によう話せるな」

俺「俺の遺影キメー」

俺「てか俺の部屋すっからかんになってんじゃん」

俺「俺の遺言ちゃんと見付けたか?」

俺「……いや見付けていたらあんな幼なじみになってないか」

俺「無能な家族だ」

俺「そういえば同人誌は捨てられたのかな?」

俺「!?」

俺「しまった…!?」

俺「魔法使いの夢を自ら破ってしまった!!」

俺「三十まで童貞でいるべきだった!!」

俺「…ってどうでもいいんだけどな」

俺「幼なじみのところ戻るか」

幼なじみの家
幼なじみの部屋

俺「おいっす、幼なじみ」

幼「…」

俺「なぁなぁ幼なじみさん?」

幼「…」

俺「どうして俺なんかみたいなのを好きになった?」

幼「…」

俺「俺のどこがいいんだよ?あれか?イケメンなところか!いや、すんませんブサメンでしたねすんません」

幼「…」

俺「幼なじみちゃん、学校ぐらい行こうず。大丈夫でござるよ、幼なじみ殿には友達沢山いるではないか!皆、優しくしてくれるよ」

幼「…」

俺「てか俺の遺書は学校にあるんだい。行ってもらわないと困るのだが?」

幼「…」ボソッ

俺「ん?何か言った?聞こえないのでもう一度オナシャス」

幼「…」

俺「あー聞こえてないわ互いに聞こえてないわー駄目なやつやわーぶえー」

幼「…グスン」

俺「…またか定期か」

幼「…グスン」

俺「…全米泣きすぎワロス」

幼「…グスン」シクシク

俺「…やべー幽霊なのに汗かいてきたー目から汗出てきたわー超べー」

俺はもらい泣きしてたようだ。

翌日

俺「幼なじみちゃん?学校いかんのか?」

幼「…」

俺「あー完全に閉じこもってるなぁ。どうしたもんか?」

幼「…かえって…きて…」

俺「え?」

幼「帰って…来て、よ…俺君…」

俺「…帰ってきても死ぬよ」

俺「だって俺、死んでんだもん現に」

俺「要は帰れないってわけーw」

俺「www」

俺「w…」

俺「俺の存在って、大切だったんだな…」

幼母「幼?まだ出れない…?」

幼「…」

幼母「…学校のみんな待ってるよ…?」

幼「…みんな…じゃないよ…」

幼母「?」

幼「…俺君、いない…から」

幼母「…そうね…ごめんね…」

俺「まぁー俺氏ここにキター!だけどね!」

俺「なぁ、なんでそんなに気にかけてるんだ…」

俺「あ!聞いても返答もらえなかったw」

俺「…みんなに顔見せに行ってくれよ」

俺「俺は幼なじみちゃんの元気が一番好きなんだよ」

俺「だからもう、元気じゃない幼なじみちゃんの顔は見てられない」

俺「まぁ、見てるんですけどねww」

俺「なんだ、死んだ理由なんて安直なものよ」

俺「…届くか知らんが学校に遺書置いてるから見に行ってほしい」

俺「いつまでも待つから」

また一か月後

幼なじみが登校をし始めた
しかし俺の遺書の存在はまだわかってない模様
幼なじみは学校でうまくやっていってる
勉強も遅れをとってない模様
流石幼なじみといったところだろう
ちな、俺の机には花が置いてある
綺麗でみんなが水替えをやってくれている
俺は、この花に愛を感じた
死んでるけど


月日は流れて結局俺氏の遺書は届かず幼なじみは学校を卒業した
そして俺氏の名前も呼んでいただいた
俺「はい!」
だが賞状は受け取れなかった
否、受け取るつもりなんてなかった
俺が死んだ理由
単純かつ明快であっさりしたものだ
幼なじみと一緒にいれなくなるからだ

そう、わかっていた
卒業できるかもわからなかった彼女が今まで元気だった姿をそのままにしたかっただけ

またもや日が流れ幼なじみは死んだ
死に際みたくもない彼女もそうだっただろうなぁ
俺氏は、俺氏の遺書には

俺「俺より元気でいてください!」

俺は幼なじみの病気を知っていた
いつ死ぬかわからないが早く死ぬ可能性が高かった
それだけの情報だけど心に来るものがあった

でもまぁ、俺より生きてくれて本望
それが俺氏の遺書で我が儘なだけの話だ

イ㌔

これが死んだあとの物語な件

終わればイ㌔

これが死んだあとの物語な件

SSとなっていますので悪しからずに

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-02-05

Public Domain
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