世界は喜びに満ちて

今、どうしてますか。虐められている人へ。

ねえ、今苦しみの中にいる君へ。

こんにちは、はじめまして。
今何をしていますか。

どこを歩いていますか。一人ですか。
私も一人。

ねえ、最近まで、私はとてつもない不安の中にいました。
私はまだ子供の心で、あっちへウロウロ、こっちへフラフラ。小突かれて笑われて、へとへとになってしまいました。

漫才師の人は凄いなあ、あんなにみんなを笑わせて、多忙な日々で忙しくて。あんな風にならなきゃなぁ、といつも思っていました。

私は今、病院からお薬を貰って、朝と夕、寝る前にも欠かさず飲んでいます。
飲むと元気になる、ちょっと怪しい響きの頓服も貰っているけど、こっちは我慢。
薬が効かなくなるからね。

それにこれは秘密だけど、一度私の人生は終わっています。自分の手で。
あんなに苦しい思いをして、それでも生きると決めてかかったら、なんだか全てが冗談の様に思えてきて、ちょっと痛い目を見ても、笑える様になりました。

そうだよ。人の不幸は蜜の味。でも弱い人を本気になって虐めるのは、弱い人のすることだよ。だから何をされても大丈夫。どうせ指差して笑って済むから。

道路工事なんかをしてるおじさんを見てみなよ。あの人達は命を張る仕事をしているから、かかってこないでしょう?弱い人と強い人は違うの。

君には、これから偉い政治家のおじ様にも子供の親にも、いい年をした立派な職の人にも出来ない、大きな決断を迫られる時が来るかもしれない。

例えば、命の話。

君が死ねば家族が助かるよ、という話。それは嘘。ハナからそんな映画みたいな話は現実には存在しないし、そんなことを言われたら、そいつに首フックをかまして交番まで連れて行くこと。勝てなくても抗うこと。
それで死んだって構わないじゃない。君は家族を守った。それに大概、死んだりしない。そんな根性相手にはない。
君があんまり落ち着いているから、弱くて言うことを聞くと思ってるんだよ。

でも最大の防御は、無関心でいること。

良い?虐めをする人は、弱くて、卑怯で、名前ばかり大きくて、それでもって大人なあなたに嫉妬してる。そしてこの世の中は弱い人で溢れかえってる。だから冗談が必要なの。あなたが人の何十倍も大人にならなきゃいけないの。

一度、その中の一人と、友達になってごらん。笑顔が返ってくるよ。

笑ってごらん。許してごらん。目に見えない大切なものが何か、分かるはずだから。

それが分かったら、あなたは立派な人間だよ。
みんな、弱くて、冗談が欲しくて、あなたの顔色を伺ってる。あなたはそこで、友達になる選択をすればいい。
あなたもまた人間の一人なのだから。
あなたが強くなるんだよ。

大丈夫、未来は明るい。

時間が来た。それじゃあね。

世界は喜びに満ちて

勝手なことを書いてごめんなさい。

世界は喜びに満ちて

今苦しい人に言いたいこと。

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-02-03

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