胸の奥にある自分の声

私は、花穂(カホ)。
好きな人は・・・もちろんいる。
今日はドッキドキの中学校入学式!!
一体どんな1日になるのやら・・・

桜が舞う入学式 1

私は花穂。

私には 好きな人がいた。
カッコよくて、ちょっと怖くて、でも、優しいあの人。
なぜか小学校の3年からずっとクラスが一緒で、よく同じ出席番号になったり隣同士の席になったりしていた。
6年の修学旅行なんかも、同じ班になったりしてて・・・。
気づいた時にはもう自分はこの人が好きなんだ、と感じていた。

「今日は入学式だ!やばい!緊張する〜!」
中学生になって心もウキウキしてて、きっとあの人とはまた同じクラスで、小学校の時の親友とキャアキャア言いながら同じクラスに入ったりしてるんだろうな、と1人、親友のいる待ち合わせ場所へスキップで行った。

親友のマイカが勇気公園でブランコをこぎながら私を待っていてくれた。
「ごめーん!ちょっと遅れた!」
「ちょっとどころじゃないし!もー さっき変なオジサンに『あなた学校は?』ってきかれたんだぞ〜!」
「ごめん、ごめん(笑)」
そういうたわいもない会話をしながら中学校へと向かった。

中学校の正門にプラカードを持った先生っぽい人が立っていた。
「はーい!新1年生はあっちの体育館へ行ってねー!校舎は広いから迷わないようにしろよ〜!」
と言われ、プラカードを持った人の指さす方向を目指して歩いた。
緊張のせいか、どんどんマイカと無口になってくる。
「マイカ」
「何?」
「クラスが別でも、一緒にいっぱい遊ぼうね?」
「・・・うん。」
「いっぱいプリクラとったり、カラオケも行ったりしようね!?」
「いっぱいウチの家でお泊まり会したり!祭りとか行ったり!」
「ケンカもたまにはしたり・・・」
「花穂には勝てる自信があるけどね!笑」
「今度は負けないし!マイカを泣かすし!笑」
「・・・もうすぐクラスわりの・・・」
「花穂。離れても一緒だよ?」
「・・・うん。いっせーのーで で見よう」

いっせーのでっ

あっ・・・
「マイカはいちのご!花穂は!?」
「伊稚乃 花穂(イチノ カホ)・・・いちの・・・ あった!!!」
「うそ!?同じ!?やったああああ!」
「花穂なんかの友情は離れないし!」
良かったー!後はあの人の名前を探すだけ!
三枝木 翔大(サエキ ショウタ)・・・ あれ?ない・・・


ーーENDーー

胸の奥にある自分の声

はい、初投稿。
みなさんに読んでいってもらえれば光栄です・・・????✨

胸の奥にある自分の声

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-02-02

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