君を忘れるために

君を忘れるために

君を忘れるためにはどうしたらいいかな

今でも君が忘れられなくて

「サヨナラ」から始まった
僕の新しい戦いは長く険しい道が続く
君の居ない毎日に
押し寄せる敵に怯えている

君と見てきた冒険のほうが
ずっとずっと難しかったのに
君が居ないだけで僕は
こんなに弱くなる

君を抱しめるだけで
誰よりも強くなっていた魔法は
もう解けてしまったようだ

君と見つけるはずだった
宝の場所を記した地図も
今はどこにあるか分からないんだ
今日は何処へ
明日は何処へ
行けばいいのか分からずに
この世界を生きていく

君を忘れるためには
どれくらい歩けばいいのかな
どれくらい戦えばいいのかな

癒えることのない傷ばかり増えていく

君を忘れることで
君が幸せになれるなら
君を忘れるために

僕は今日も歩き続ける
新しい地図を描きながら

君を忘れるために

少しずつ前に人は進めるから

君を忘れるために

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-02-02

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