プロット「山椒大夫とめっけ鳥のこと(スピンオフ3、新たな悲劇~一般のアマチュア吹奏楽団の場合)」

以前のプロット「山椒太夫とめっけ鳥のこと(仮題)」の焼き直しです。以前のエピソードを使い回しています。しかし、あえて投稿しました。プロットのCとDのような支離滅裂な言動をとる人間は存在しません。これは漫画のフィクションです。ところで、シェイクスピアのハムレット、面白いです。不可解さと矛盾に満ちたハムレットの言動、面白いと思います。

ある一般のアマチュア吹奏楽団A。3年に一度くらいの割合で、全日本吹奏楽コンクールに出場する実力派の吹奏楽団である。最大の活動は年に一度の定期演奏会(有料)である。

ある会社Bがその吹奏楽団Aにスポンサーとして接近する。その会社Bは、未知の反社会的組織X(悪魔崇拝者の集団)のメンバーが経営している。「メンバーを増やす、それと気付かれることなく団員を利用する、資金を得る、スキャンダルという形で反社会的活動を行う」など、様々な利用目的を見込んでの接近である。

XのメンバーCとDが吹奏楽団Aに潜入する。CとDは、音楽に関する経験や理解は全く無い。

CとDが、吹奏楽団Aの道徳や運営に関する意見を言うのは、必ず、二人が一緒にいる時である。

吹奏楽団AのメンバーEは、あるサイトに小説を投稿している。フィクションである。しかしCとDはEを中傷する。つまり小説はE自身の経験であると決めつけ、Eの希望や思想を根拠無くでっち上げ、Eが吹奏楽団Aの事情を暴露するのではないかと、団員達のEに対する猜疑心を煽る。他者の人格を尊重しないCとDの言動に、吹奏楽団Aの意志疎通を全く勝手に統制しようとするCとDの言動に、団員達は強い反感を持つ。

吹奏楽団Aの定期演奏会のプログラムは、吹奏楽のオリジナル曲やクラシックの吹奏楽用編曲のみである。吹奏楽団Aの設立時から現在まで、定期演奏会のプログラムは以上の内容の演奏を行っている。これからも、このような定期演奏会を続けていく事が、全楽団員の希望である。しかしCとDは、大衆受けするポピュラーやショーを取り入れたプログラムに変更するよう、吹奏楽団Aに要請する。吹奏楽団Aの歴史、希望、より成熟するサウンド、楽譜ライブラリーなどの財産、等を考慮しないCとDの要請に、吹奏楽団Aは猛反対する。

CとDは吹奏楽団Aに次の要請をする。つまり、「現在、吹奏楽団Aの定期演奏会は全自由席でチケット代金は一律1200円であるが、S席A席B席という差を設け、チケット代金も5000円から1500円の格差をつけよう。」定期演奏会の売り上げは、団員達の生活費にはならない。売り上げや資金の用途と計画に関して、CとDは全く何も言わない。団員達のCとDに対する不審が深くなる。

また、CとDは吹奏楽団Aに次の要請をする。つまり、「定期演奏会の1ヶ月前は、土日は、1日16時間の練習を行うべきである。団員にとってここでの活動は趣味である。労働基準法に違反しないだろう(もちろん、割り増しの時間外労働手当て等は何も無い)。」ふと、団員Iの胸に大学時代の思い出が甦った。朝から晩まで、更に翌日の朝まで、数人の気の合う仲間達と共に、寝食を忘れて研究に打ち込んだ思い出である。それはそれでとても良かった。可能ならば、機会があれば、再びそのような経験をしたいと、Iは思っている。しかし、その大学時代の研究とここでの吹奏楽の活動は別である。その大学時代の研究と毎日の仕事や労働は別である。CとDの要請は『思慮分別』が無い。CとDの時間的要請に吹奏楽団Aは猛反対する。団員Fは、あえて観点や論理を無視して次のように言う。「ここでの私達の活動は趣味である。しかしCとDの要請は、ある意味、労働基準法の内容というよりは、その法律の存在する精神と目的を遵守しないものである。いや、法律以前の、良心に反した、非人間的な要請である。」

吹奏楽団Aと、C及びDの亀裂は決定的になる。

吹奏楽団AのメンバーGが交通事故にあう。全治3ヶ月の重症である。Xのメンバーによる故意の事故、犯罪事件である。しかし犯人は、警察による懸命の捜査にも関わらず、挙がらない。

吹奏楽団Aにおいて、相変わらず、CとDはEを中傷する。Gの事故の後、団員達は以前にもまして、誠実と真実を求めている。そのような団員達の心情を、CとDは完全に無視する。団員Hは、猛然とCとDに喰って掛かり、二人を吹奏楽団Aから追放する。

プロット「山椒大夫とめっけ鳥のこと(スピンオフ3、新たな悲劇~一般のアマチュア吹奏楽団の場合)」

プロット「山椒大夫とめっけ鳥のこと(スピンオフ3、新たな悲劇~一般のアマチュア吹奏楽団の場合)」

  • 小説
  • 掌編
  • サスペンス
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-01-28

CC BY
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