無題


私の腕に眠る子よ

あどけない可憐な瞳をもって、なにを夢みる?


悲鳴をあげては、刹那に目覚めてふたたび夢にいり



まだ、何にも知らない赤ん坊と思っていたそのお前が

こんなにも怯えて、なにを夢みたんだい?


人生とはこんなに小さな子供にも、始まり、始まりはいつの日も脅威なのだろうか


私の腕に眠る子よ


どうか、今だけはやさしく楽しい無邪気な夢をみておくれ

無題

無題

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-01-27

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