「可憐の情」というのは、卑屈な人間に対しては、湧かないし、感じない。

希薄で努力ない人間に対しても、湧かないし、そして、感じない。

前を向こうとするものに感じるものだ。


負けそうになりながらも、人のせいにしたりせず、厭世的な色眼鏡をかけることなく、人を憎くむことなく、(自他ともに)愛そうと努める人

泥にまみれ、転んでは、なんどもなんども、泣きそうになりながらも、

自身の足りないところを、ただしく認めれる人に感じるものだ。


卑屈さ、というのは味方すらも遠ざけるものだな
と改めて感じる。


努力のないもの、怠惰というものは味方すらも遠ざけるものだなと改めて感じる。


卑屈な弱さというものは、被害を受けているようでいて、必ず誰かの脚を引っ張っている


同じ弱さでも、自身にむけた自身の為だけの弱さでありたいものだ。


一見どんな風にも負けて弱弱しく靡(なびく)く柳の葉は、素直な弱さゆえに

決して折れることはない。私のよい師である。

そうありたいものだ。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-01-27

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