柳
「可憐の情」というのは、卑屈な人間に対しては、湧かないし、感じない。
希薄で努力ない人間に対しても、湧かないし、そして、感じない。
前を向こうとするものに感じるものだ。
負けそうになりながらも、人のせいにしたりせず、厭世的な色眼鏡をかけることなく、人を憎くむことなく、(自他ともに)愛そうと努める人
泥にまみれ、転んでは、なんどもなんども、泣きそうになりながらも、
自身の足りないところを、ただしく認めれる人に感じるものだ。
卑屈さ、というのは味方すらも遠ざけるものだな
と改めて感じる。
努力のないもの、怠惰というものは味方すらも遠ざけるものだなと改めて感じる。
卑屈な弱さというものは、被害を受けているようでいて、必ず誰かの脚を引っ張っている
同じ弱さでも、自身にむけた自身の為だけの弱さでありたいものだ。
一見どんな風にも負けて弱弱しく靡(なびく)く柳の葉は、素直な弱さゆえに
決して折れることはない。私のよい師である。
そうありたいものだ。
柳