セルライト兄弟 2016.1.24

佐藤「潮風を!! 頬に受け!!」
井上「何? 何なん!? いきなり?? まだ挨拶もしてませんよ。お客さん、びっくりですよ?」
佐藤「はい、ライト佐藤で〜す。今日はね、お足元の悪い中お越し下さいましてありがとうございます。なんと数十年の1度の猛烈な寒波らしいですね〜。ね、ライト井上くん?」
井上「あ、はい、ライト井上です。って、それはそうなんやけど、なんで『ふしぎの島のフローネ』なん? それも酷っい歌声やで? ムクドリもびっくりしてどっか行くくらいのレベルやで」
佐藤「いやいやいやいや。あんまりにも寒いやん? 外は風もゴーゴー言ぅてますし、雪も降ってますし。そこで、南の島をイメージしていただきたいという趣旨でございます」
井上「それがフローネなん?」
佐藤「YES!」
井上「なんで英語やねん。佐藤くん、悪いんやけど、全然伝わってけ〜へんわ。佐藤くんの歌が酷いってのはわかったけど」
佐藤「酷かったですか?」
井上「だみ声過ぎ! 元々あの歌は潘恵子さんという声優さんの透き通るような歌声が魅力なんやで? なんで市場の魚屋のおっちゃんみたいな声で歌おうとするん?」
佐藤「ボクとしてはウィーン少年合唱団も真っ青のボーイソプラノのつもりなんですけどね〜」
井上「いやいや、それを聴かされる方が真っ青やわ。今から南の島にマグロの競りにでも行くんかいな」
佐藤「それにしても寒いのは嫌ですね」
井上「そうですか? ボクはむしろ暑い方が苦手ですね〜。なんせ、ほら、セルライトですから。脂肪コート脱がれへんし」
佐藤「確かにボクらの様なおデブちゃんは暑いのも苦手ですけど、井上くんは寒いのは平気?」
井上「平気かと言われるとそうではないですけど、それでもスキーやスノボ、スケートなんてウィンタースポーツもありますから、冬は冬の楽しみ方があるんかな〜って思いますね」
佐藤「あ、良ぇこというな! 冬はコタツ、ミカン、豚まん、あんまん、カレーまん、ピザまん…」
井上「ちょっとちょっと、後半にえらい偏りがあるよ? 君は井村屋の営業さんか?」
佐藤「せやかて、冬といえばあったかフードくらいしか楽しみないですもん。コンビニのおでんとか冬の定番!って感じやし」
井上「コンビニのおでんや肉まんは今では1年中売ってるけどな。後はお鍋ですかね」
佐藤「オナベって嫌らしいわぁ〜」
井上「はいはい、またなんか来ましたよ。大体想像はつきますけど」
佐藤「最近は、色んなスープが出てますよね。毎日日替わりで楽しめますね、井上くん」
井上「あれ? ボケなし?」
佐藤「毎回ボケると思ったらアカンぞ!」
井上「いや、それ君の仕事やがな。君がボケへんかったらボクがボケるけどいいん?」
佐藤「べ、別に良いんだからね…」
井上「なんでちょっとツンデレっぽい感じを出してんねん、気色悪い」
佐藤「LGBTの問題は難しいですからね、十分な知識もないのに漫才のネタにしたらアカンと思うねん」
井上「今、そういう流れやなかったで!?」
佐藤「まぁ、とにかく寒いは嫌いですね。服も一杯着なアカンし、コタツでジッとしてミカン食べて豚まん食べてあんまん食べてカレーまん食べてピザまん食べて、太るし」
井上「後半は完全に自業自得ですけどね。佐藤くんはウィンタースポーツとか興味ないん?」
佐藤「ありません。なんで寒いのに寒いとこ行って、運動せなアカンねん」
井上「ほな、サウナでホットヨガとかどう?」
佐藤「それはちょっと良さそうですね。しかしこのデブがサウナの中で汗をポタポタ滴らせてヨガってるのって、なんか気色悪ない?」
井上「そのヨガってるって言い方がきしょいわ。でも、ちょっとは健康的なんちゃう?」
佐藤「なんか寸胴鍋の中で煮込まれてる豚骨の気分になりそうやわ」
井上「確かに良い出汁出てそうやけど」
佐藤「ということで、帰りにラーメン食べて帰ろか」
井上「もう良ぇわ」
二人「Fliying!!」

セルライト兄弟 2016.1.24

セルライト兄弟 2016.1.24

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-01-24

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