どうせ怖いなら2人でいよう

はじまりは図書室だった。



から、と小さな音を立てて古くなったドアが開く。取っ手にかけた手を下ろし、肺いっぱいに吸い込んだその空気は、たくさんの人に触れられたやさしい紙の匂い。
この学校の図書室は決して大きくはなく、蔵書量も少ない。だが、どこか落ち着くこの雰囲気に魅せられて、わたしは頻繁に足を運んでいた。
気付く、人の気配。放課後のこの時間にわざわざ図書室に来る生徒はほとんどおらず、いつもは貸し切り状態だった。
耳に届いた音に眉を顰める。これは---
1番奥の、奥。そこにはひとり、ひっそりと堪えるように涙を流す男子生徒がいた。

あ、これ、見ちゃいけないやつだ。

思いながらも、目が離せなかった。むん、と、紙の匂いが濃くなった気がして、彼に見つからないように、そっと部屋を出た。



彼は少し変わってる、と思う。
右斜め前の席、窓際で黒板を睨むその男子生徒をわたしは見つめた。
2年生へ進級し新しくなったクラスの、気恥ずかしいような、ムズムズするような、居心地の悪い雰囲気の中で、ひときわ大人しかったのが彼だった。
彼は積極的に1人でいることを選び、集団行動を得意としていない。周りは彼を孤高の一匹狼のように扱う、けど、そう見せかけているだけだとわたしは思うのだ。
彼はきれいに拭いたメガネを掛け直すと、黒板との睨み合いを再開した。



「図書?」
「そう、図書委員会」
まだセミの鳴き声が静まる気配のない9月の放課後、帰ろうと鞄を背負ったわたしを担任が呼び止めた。
向坂さん、本好きだったよね、と両手を合わせる彼女によると、2人必要であるその委員に、協調性のないある男子生徒が1人立候補してしまったおかげで、誰も"もう1人"になりたがらないらしい。
「いいですよ」
それを断る理由は特に見つからなかった。
ただ断ろうと思えば断れたのを敢えてそうしなかったのは、やはり彼がいたからだ。
担任はほっとした様子で一通りわたしに感謝の言葉を述べると、明日の昼休憩に委員会があるから、と言い残して職員室へと帰って行った。



図書室の匂いって官能的だよね、と囁くと、彼は訝しげな顔をしてそっぽを向いた。それが彼にとっての、わたしとのファーストコンタクトだった。
「ねえ、きみ、何て名前だったっけ?」
無視された。「ねえ、」もう一度尋ねると、委員会中だぞ、と睨まれる。
じゃあ紙に書くから、答えて、と小声で伝え、委員会の仕事内容が書かれたプリントを裏返した。
同じ質問を書くと、彼は仏も驚くほどの仏頂面で『きみはクラスメイトの名前も知らないのか』とわたしのリラックマのペンを走らせる。
『字、汚いね』書くと、心なしか彼の仏頂面が赤くなった。それは怒りか羞恥か。
『じゃあ、きみは今から太宰治ね。拒否権は認めません』
『何でだよ、きみにそんなことを決められる筋合いはない』
『屁理屈ばかり言って名前を教えなかったきみが悪いのよ』
眉間にシワを寄せる彼の顔を見て付け足す。『それにきみ、太宰治に似てるよ、目のあたりとか』
彼は諦めたのか、前で話す委員長をわたしの代わりとでも言うように精一杯睨んでいた。



黙々と作業をこなす彼に話しかけ続け、やはりわたしの予感は正しかったのだとわかった。
コミュニケーションが嫌いな人なんていない。苦手ではあっても、人は人である限り、人と関わることを嫌いになんてなれないから。
「…おい、手が止まってるぞ」
2つ向こうの棚で作業をしていたはずの彼が、いつのまにか脚立の下から見上げている。
「あれ、知らなかった?わたしは手と口を同時には動かせないの」
「じゃあ黙って作業しなよ」
「それだとつまらないし、わたしが黙るときみが寂しがるじゃない」
彼がむすっとした顔で視線を逸らす。
「むむ?もしかしてパンツ見えた?」
脚立に跨ってスカートの裾をひらつかせると、作業に戻る、と言って踵を返したその耳がすこし赤くなっているのが見えた。
「いひひ、治くんの耳わたしのパンツと同じ色だよ」
面白くなってもう一押しからかってみると、「そんなに赤くない!」と怒鳴り声が飛んできて、やっぱり見えたんじゃん、と思わず笑った。



委員の仕事がある毎週水曜日は、彼と一緒に帰ることになった。もちろん、誘ったのはわたしだ。
「きみはもしかして、携帯電話と触れていないと蕁麻疹が出たりするの?」
そう言う彼は携帯をほとんど使わないらしい。
「蕁麻疹は出ないけど、同じようなものかもね」
わたしは電車の中で壁にもたれかかり、答えながらもキーボードを打つ手を止めない。
「そんなに何をすることがあるのか、理解に苦しむよ」
呆れたように溜息をつく彼をはたと見つめる。
「安心だよ。ツイッターで面白いツイートをしたら自己顕示欲と承認欲求が満たされるし、メールをこまめに返せば友達との繋がりが保たれる。わたしは安心したいんだよ。スマホ依存どんと来いだよね」
虚を突かれたような彼が面白くて、いひひ、と笑った。つまり彼も不安なのだろう、となんとなく思った。
「治くん、きみには、嫌いなものはある?」
電車の振動に合わせてわたしのショートカットが揺れる。目の前の変わった男子生徒の瞳も揺れる。
「きみこそ、どうなのさ。この世界のすべてが愛しくて仕方ない、みたいな顔をしているけど」
そんな顔してる?と苦笑すると、至って真剣な表情が頷いた。
「きみはそう言うけど、わたしには嫌いなものばかりだよ。特に嫌いな人はいっぱい。流行りのものにしか興味がないかわいいだけの女の子とか、誰も知らないコンテンツを好きな自分が大好きなサブカル男子とか、文句を言うしか能がないネガティブ女とか、群れでスイーツを食べて汚いプリクラを撮る男女の集団とか、鈍臭くて協調性の欠片もない所謂"マイペース"な人種とか、とどのつまりわたしはみんな嫌いなんだよ。みんな自分より下等な存在だと思ってるし、そんな中で自分が1番うまくやれてるつもりなの。自分のことを賢い人間だと思ってるから。だからさ、」
そんなにまっすぐわたしを見ないでよ。
わたしの最寄り駅への到着を告げるアナウンスが響き、じゃあね、と半ば逃げるように電車を降りた。階段を降りながら横目で覗くと、出発する電車の窓の向こう側で、彼はただまっすぐにわたしを見つめていた。



わたしは、ふわふわするような、べたべたするような、とにかく気味が悪い世界の中で、ただ重たい煎餅布団を被って歩いていた。
そうかこれは夢か、と思いながら、白い布団の重みだけがやけに現実味を帯びていた。頭から被ったそのベールを引きずりながら、何のために歩いているのかわからなくなる。
止まらない足、霞んだ世界、醒めない夢、重たい布団。
その永遠は突然の衝撃で終わった。ぶつかった頭を抑えながら見上げると、ずっしりとした大きな木が、わたしにその存在を主張するように、精いっぱいに枝を広げていた。

痛む頭に起こされた。鼓動が早い。体が熱い。夢の中と同じ、重たい布団の中で、どうしようもない疼きに駆られて、下腹部に手を伸ばす。それ特有の粘液に指が濡れるのも構わずに、何かに追われるように快感を求めた。
「ん……っ、おさむ、くん、」
鎮まらない熱情と一緒に、頭の中で消えてくれないのは、彼の顔だけだった。



歩き慣れた道を進みながら、額に感じた汗を拭う。この暑さはまだしばらく居座るつもりらしい。
ここ数日続く重い重い夢とその後の熱のせいか、わたしは朝から頭痛に悩まされていた。
「どうしたの、きみに覇気がないなんて珍しい」朝の挨拶を飛ばしてかけられた声は紛れもなく彼だ。
「どうしたの、きみが心配をするなんて珍しい」おどけて返すと求めていた笑い声は返って来なかった。その目はこの前と同じ、まっすぐにわたしを見つめている。わたしは彼を見れない。
「、彼氏にでも振られた?」
気遣うように掛けられた声が似合わなくて笑った。それが気に入らなかった彼の、そっぽを向いた耳が赤くなっているのを見て、また少し笑った。
「あの、サッカー部の、髪が明るい男子と、仲がよかっただろう」
その発言から読み取れる年頃らしい感情に、少し驚いて、少しがっかりして、少し安心した。
回りくどい表現に当てはまる人物を思い浮かべ、意外とちゃんと見てるんだね、と言おうとして、また怒られそうだな、と思うだけに留める。
彼は人の名前を呼ばない。覚えていないのか、興味がないのか、相手が誰であろうと、頑なにその人を表現する固有名詞を口にしようとしないのだ、わたしも含めて。
「相原くんはただの友達だよ、わたしに彼氏はいません、嬉しい?」
言いながらまた頭痛に襲われる。「なんてね、」
また教室で、と言い残し歩を速めた後ろから聞こえた、嬉しいよ、という声は聞こえなかったふりをして彼から逃げた。



「ただいま」
暗い玄関、しんと響く自分の声に返事はない。
脱いだ靴を揃え、溜息をつく。疲れているのはあの変わった女子生徒のせいだ。
「向坂、伊織」
口に出してみる、本人の前では決して呼ばない彼女の名前。
ぼくは人の名前を口にしない。
名前を呼ぶと、その人と深いところまで繋がってしまいそうで、怖い。
つまりぼくは臆病なのだ、彼女とちがって。
底抜けに明るく賢い彼女と話していると、怖がりで情けない自分が嫌になって、自己嫌悪で息ができなくなりそうになる。
そのくせ、彼女に会える水曜日を楽しみにしている自分が、どうしようもないほど情けない。
臆病者のぼくは彼女の前でなら息ができるのに、彼女の前では息ができないんだ。
揺れるショートカットから覗く切れ長の目を思い出し、流れる額の汗を拭った。
体温が上昇し、昂る感情のままに頭の中で彼女を犯す。目に涙を溜めて懇願するその顔を想像して、興奮に背筋を震わせた。脳内での律動に合わせて数回扱く、手馴れた動きに罪悪感が肺を圧迫した。彼女の膣内で放射されるはずの濁った体液は嫌味なほど多い。
情けない自分も一緒に、適当に捨てられたら。思いながら丸めて放ったティッシュは、ゴミ箱には入らなかった。


暑いのは嫌いだ、痛むから。
じわじわと思考を侵食する記憶を振り払う。明日は水曜日、彼との帰り道が約束された1日。
図書委員の仕事を引き受けてからそろそろ1ヵ月だが、いまだ暑さは引きずり続ける。最初はにべもなかった彼との会話量は明らかに増えていた。
ふと教室を見渡す。SHRも終わり、部活に向かう生徒やそそくさと帰路につく生徒が教室から出て行き、残っている生徒はまばらだった。
その中に、ぽつんと座る文豪。
「珍しいね、治くんがさっさと帰らないなんて」
居残り勉強?と茶化すが、むすっとした表情はわたしを見ない。
「明日、」
呟くように吐き出された声はわたしに向けたものだとわかりにくい。
「明日、委員の仕事は休みだと、司書の先生が言っていたよ」
「ああ、そうなんだ、ありがとう」
礼を言いながら笑う。「授業の合間とかに伝えてくれればよかったのに」
「ぼくなんかが話しかけたら、きみの友達が良く思わないだろう」
ぼくは帰るけど、と促され、荷物を持つ。出口でわたしを待つ彼は、やっぱり変わっている。
「きみは、どうしてぼくに構うんだよ」
ぽつりと呟いた、不安そうな彼の顔の、その奥が見えない。
「わたしはね、たぶん、きみが眩しいんだよ。ねえ、きみはさ、怖くないの」
誰もいない廊下には小さな声もよく響く。何がだよ、と聞き返す彼の声も。
「わたしは怖いよ、周りからどう思われるかとか、嫌われないかとか。いつもよく思われたいし、みんなといい関係を保ちたい。うまく立ち回ることに命を懸けてるよ、わたしは、わたしはきみみたいになりたかったんだ」
3歩前を歩く彼の顔は見えない。見たくない。「、きみは、怖くないの」また同じ問い。
「ぼくはきみに憧れるよ」彼は言う。
「ぼくだって怖いさ。怖いから、関わらないようにしてるだけだよ。誰とも関わらなければ、深く付き合わなければ、知られなければ、嫌われることも嫌うことも、うまく立ち回るために奮闘することもないから」
逃げてるんだ、と言う彼は本当に逃げ出してしまいそうで、その右手を掴んだ。
震えているかと思ったその手は、思ったよりがっしりしていて、

そうか、わたしもきみも、怖いんだね。

「治くん、わたし、きみをおかずにオナニーをしているけど、どう?」
目を見開いた顔がおかしい。こらえながらもやっぱり笑った。
「……そうか、ところで、ぼくは頭の中できみを肉奴隷にしているけど、どう?」
下駄箱の前で顔を見合わせて、2人で吹き出した。やっぱり彼は変わってる。
「やっぱりきみはおかしいよ」言われて更に笑う。
久しぶりによく笑ったその夜、それまで毎晩見ていた夢は訪れなかった。



「わたしさ、叔父さんと不倫してたんだよね」
水曜日の図書室はわたしと彼の懺悔室だ。
「……それはそれは、随分とデンジャラスだね」
埃に噎せながらはたきをかける。ひとりが懺悔している間、もうひとりはそっちを見ないきまりだ。
「母の弟で、母とは歳が離れていたから、叔父というよりお兄さんみたいな感じだった」
応える相槌はない。いらない。
「顔立ちはすごく整ってたわけじゃなくて、不細工でもなくて、でも笑ったら犬みたいでさ、そのとき叔父さんは30歳を過ぎてたけど、全然年の差なんて感じなくて」
傷が痛む。頭も痛む。膝を抱えて目を伏せた。
「あ、駄目だ、って思ったらもう遅いよね。蒸し暑い日だったな。気付いたら、安っぽいホテルのベッドの上で、何も着てなくて、隣には叔父さんが寝てた。馬鹿みたいだけど、わたし初めてだったからさ、めちゃくちゃいてえな、ってことしか覚えてなくて、シャワー浴びながら泣いて、そのまま帰ったよ。叔父さんは後悔してて、間違いだったんだ、許してくれって言ったけど、初めてだったのに、って泣いて脅して、雄大さん、叔父さん、優しいから、」
鼻の奥が熱くなる。泣くな。泣くな。わたしに泣く権利なんて。
伏せた頭を大きな手がぽんぽんと叩いた。見ないきまりでしょ、と鼻を啜る。
「雄大さん、奥さんとうまくいってなかったみたいで、溜まった性欲を吐き出すって唆して、けっこう頻繁に会ってた。わたし、雄大さんの気を惹くために何でもしたよ。フェラも、SMプレイも、玩具も、本当に何でも。雄大さんのペニスは大きいほうじゃなかったから、わたしが握って舐める度に、恥ずかしそうな顔をするのが、わたしは好きだった。好きだったんだよ、雄大さんのこと」
わたしと治くんの懺悔室に神様はいない。いるのは、わたしと、治くんだけだ。
あのときみたいだな、ふと思った。いちばん最初のあの日。違うのは、立場が逆なのと、触っているかいないか、ということだけだ。
「あのさ、どうせ怖いなら」
ひととおり涙を出し切ったあと、治くんがわたしを見ずに言った。
「どうせ怖いなら、2人でいればいいよ」
「……2人でいても、怖いのは怖いよ」
「それでもどうせなら2人でいよう」
顔を上げて皺になったスカートのプリーツを直す。彼の顔は見なかった。
「最初はね、あったかい布団から、足先だけ出してみる、みたいな、そんな感じだったのにね」
帰ろっか、と、やはり彼の方を見ずに呟くと、彼は黙ってわたしの手を握った。



10月も半ばを過ぎ、朝晩は肌寒くなってきた。外した白いマスクの裏側に付いた水滴を見つめ、ああわたしは生きているんだな、とひとり思う。
「治くんってさ、ガラスみたいだよね」
図書室の古いドアを閉めた彼はきょとんとわたしを見つめる。「何の話だよ」
「純粋に透明で、それに鋭利」
冷えきった室内、手を擦り合わせながら窓ガラスに近寄る。結露はしていない。
「、無色透明なガラスには、不純物がたくさん含まれてるって、知ってた?」
振り向くと彼は少し笑っていた。
「不純物をすべて取り除くとガラスは透明にはならないんだよ。きれいに見えるガラスは、本当は汚いんだ。ぼくだって、不純物まみれで汚い」
悟ったようなその表情が気に入らなかった。彼はわたしと同じ高さのところにいるのか。
「じゃあ、教えてよ。治くんの汚いところ、ぜんぶ。見ないからさ、この前のわたしみたいに、懺悔してみてよ」
汚くて嫌なわたしは、きれいで透明な治くんの汚いところを知って、安心したかった。彼もわたしと同じなんだと。
決して短くはない、重く暗い沈黙のあとで口を開いた彼は、またいつかね、とにっこり笑った。



拝啓、神様。
ぼくは弱虫だから彼女の前では懺悔できなかったけど、せめて文章にしてみるよ。
たぶん、おかしかったんだ。ぼくが生まれたときからおかしかったんだ。
人間ばなれした美しさを持つ母さんを女性として好きになったのも、それを気に病んでいた母さんが死んだのも、父さんがおかしくなったのも、ぜんぶぼくが生まれたからだ。
べつに許しを乞う訳じゃないし、誰にどう思って欲しい訳じゃない。ぼくは全てをぼくのせいにすることで楽になりたいんだ。ずるい人間だよ。
ただ怖いだけなんだ。汚いのが。どうしても綺麗にはなれないのが。
結局ぼくはきみみたいにはなれなかったよ。だからせめて、綺麗に終わろう。



治くんの本当の名前は、清宮純、というらしい。
なんだ、綺麗な名前じゃない。ひとり呟くが黒い縁の中の彼は笑わない。
どうせ怖いなら、2人でいよう。そう言ったのは彼のはずなのに、結局1人のまま薬を飲んで眠ってしまった。
棺桶の中にいるはずの彼の顔は見れなかった。綺麗な最後なんていらなかった。
汚いわたしは怖くても生きていくしかないのだ、汚いことを恐れずに。
大きく息を吸う。
「--バイバイ!じゃあね、治くん!さよなら!」
耳に残る念仏を遮って叫んだ。綺麗になんて終わらせてやるもんか。軽く舌を出して部屋を出た。
今日の晩ご飯はなんだろう、考えながら歩く足取りは、何だか軽かった。

どうせ怖いなら2人でいよう

綺麗な終わり方なんて、知るか。

どうせ怖いなら2人でいよう

よくわからんランキング堂々の1位のはなし。

  • 小説
  • 短編
  • 青年向け
更新日
登録日
2016-01-22

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