ミスト

窓際の女子

嫋やかな肢体 水に溶けそうな程に儚い 他人を拒絶する双眸
強張った表情の上に小さく結ばれた口 そこに操の顕現を垣間見た  
柔い髪から微風で運ばれた 化学的で甘ったるい果物の香りが鼻腔を抜ける
冬夏青青 白磁のように生白い肌 緊張した脹脛は寒さに痙攣し その振動から熱が伝わる

ミスト

【2018年1月30日添削】

ミスト

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-01-19

Copyrighted
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