ふたりの絆(21)

2人の夢

ヒカルがアカリと付き合う中で、アカリから教えられたことが一つある。

それは、チャレンジすることだ。

「諦めたら、そこで終わりなんだよ。諦めなければ夢は続いていく。」

アカリの口癖だった。

アカリの夢はアニメ声優になることである。

アカリのスマートフォンには、コスプレ姿の写真がたくさん保存されている。

来年4月から夢への第一歩として、大阪にある声優の専門学校に通う予定だ。

ヒカルの夢は、非現実的なものである。

ホタルの縁で知り合えた2人のことを本にして、世の中の人に読んでもらい、

さらに映画化して日本中の人たちに観ていただくのだ。

そして、その映画の中のラストシーンに、サプライズで本物のアカリを

出演させてあげることがヒカルの夢なのだ。

(それこそ夢物語だな。)

(映画の制作費はいくらかかるか知っているのか。)

(馬鹿じゃないの。)

馬鹿でいいのです・・・夢なのですから。

でも、やり方しだいでは可能だと思うヒカルである。

世間の人たちが読んで共感してもらえる本を作れば、向こうから映画化の打診がくるかもしれない。

ヒカルは必ずチャレンジをする決意を固めた。

それがいつになるかは誰にも判らないが・・・。

                                      →「ヒカル本を作る」をお楽しみに。  1/13更新

                                      ホタル:チャレンジをする決意を固めたヒカル。
                                           これからどのように行動していくのか、
                                           どんな変化があるのか見所ですね。

                               -21-

ふたりの絆(21)

ふたりの絆(21)

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-01-13

CC BY-NC-ND
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CC BY-NC-ND