だれかたすけて~
ずっと思い続けてきた
いつかこちらに顔をむけて微笑んでくれるだろうと
手をたたいたり
足でドンドンしたり
花火を上げたり
ときおり叫んだり
どう思ってもらうかだけを考え
あいてがどう考えるかはどうでもよかった
1年
10年
50年経っても
それはおなじ
時代が進み
外の世界はずいぶん変わったけれど
自分の思いは
自己の閉じ込められた殻のなかで
ぐるぐる回っているだけ
ときには壁にぶつかり突然方向をかえ
またまっしぐらに突き進む
速度がどんどん早くなって
もうどうにもだれにもとめられない
おねがいだから
だれかたすけて~
だれかたすけて~