軽く笑って夜空を見上げて☆

何十年も前にオーストラリアへにいた時の留学話です。

18歳高校卒業して、オーストラリアへ留学したんだ。今からかれこれ20年位前の話だよ。シドニーから電車で2時間のところの田舎町なんだけどね。高校生からいきなり海外ってのは新鮮だったね。タバコも酒も18から法律的にOKだから。
成田で飛行機乗った時はもうすでに飲み始めちゃってさ、若いから飲み方も知らないでしょう。着いた頃にはベロンベロンでさ。空港ついて、またそこからバスにのるわけなんだけどだんだん田舎町へ行っちゃう。おいおい大丈夫か?っていうのも頭にありまた、外国の風景に心躍らせてたな。

ホームステイしたわけなんだけどさ、初日ホストと会った時は緊張したね。英語なんて高校で勉強したけど外人と話すなんてことなかったから、なにか言わなきゃという焦りと、言葉が出てこない自分。多分顔はこわばっていたと思うよ。でもその時はもう酔っ払っていてはやく布団で寝たいが先だったね。夜ご飯まで時間があるからゴルフ行こうって誘ってくれてね。俺はしたことないんだけどって一応行ってみたけど通じてなかったみたいでね。酔っ払ってたのにそのままゴルフへ行っちゃったの。

ホストはアイルランドから移住したヒラリー、パトリックが旦那、子供は中学生の長男ダブン、長女のジル、末っ子のキリエンがいたんだ。
まあ話は戻して、ゴルフに行ったわけだけどやっぱり、ダブン、パトリックはうまいの。ビュンビュン飛ばして。
でも俺はまずいなって思ったね。やったことないし、どうしようかと。

打ってみなって言われてさ、打ったんだ。一応飛ぶことはとんだホッとしたんだけどそこからがひどかったね。カップインができるまで1ホール10打くらい打っちゃったりしてさ。もうホストもまだカップインできないのかって俺を待ってるわけ。初日から、大変な一日だったの覚えてるよ。

初日のことはよく覚えてるな。みんな揃って、ご飯食べたんだけど何か話さなきゃとか思っても言葉が出ない言葉を知らないし、また緊張してなんかどうしようとかいう気持ちもあって。日本に帰国間近にの時にダブンに聞いたけど、やっぱり留学生預かる初日とかって相手も緊張するって。いきなり知らない人が家に住むわけだからそりゃ無理も無いよね。初日はお互い緊張して終わってたんだなって。

次の日はゆっくりしようとベッドに入って寝てたんだけど朝6時前かな、ドアがノックされて、カズおはよう。今日は、乗馬へ行くよって。もうね俺は二日酔いで寝てたかったんだけどね、せっかく誘ってくれて信頼関係も作らなきゃと思って行ったんだ。娘のジルが乗馬やっててね。そのクラブの馬をのることができるってことで、俺も人生初の乗馬したんだ。山を馬と歩くんだけど、オーストラリアはでかくてね、山並みも日本と違うなーと思ったよ。気持ちがいい1日になった日だったよ。

何日かたった時、シティ行ってみようかなって思って、1人で電車乗ってシドニーへ行ったんだ。着いた時やっぱりよかったね。一番衝撃だったのはダーリングハーバーって港があるんだけどその美しさっていったら、後で知ったんだけど知ったんだけど世界の美しい港の3つに入るんだって。世界三大美港なんだ。綺麗だったね。あれでシドニー好きになっちゃったもん。なんかその時の俺って、カフェのテラスが一番洒落てるって思っていてね。ダーリングハーバーのテラスで飲んだコーヒーが忘れられないよ。珈琲もオーストラリアは美味くてね。時々まだあるかなあのテラスなんて思うよ。

カフェは結構行ったね。地元のカフェから、出かけるたびにカフェだね。その時は日本円も強い時だったから結構手軽だったというのもあるよね。地元のカフェのおばちゃんとも仲良くなってね、学校終わって腹減ってよくそこのポテト食べて帰ったんだ。おばちゃんと住んでいる町が一緒でね時々車で送ってってくれたりね。俺は英語今も怪しいけど、なんか雰囲気で伝わるというかね。まあその時よりは今は話せるけど。
そこのポテト食べて帰るんだけど、家帰ると飯が食えなくてね。ポテトで腹一杯になっちゃって。それでも、ホストの飯は美味かったから食べたよ。アイルランド出身のホストだけど、ご飯もよく炊いてくれてね。ご飯はでも日本と違って硬いんだ。それでもコメが食べれるっていうんで喜んで食べたよ。笑えるのが、米を炊いた後必ず鍋が焦げるというね。多分ホストは火加減わからなかったんだろうね。

よく自分でも料理は作ってね、ホストによく作ったの。まあ高校生上がりの料理だから大したものは作れないんだけどね。何か日本のものを伝えたほうがいいのかなって思ってね。以前、地元のカフェでバイトしてた時の、にんにく飯っていうのがあってね。あれなら作れるかなって。にんにくのみじん切りと、醤油だけで料理するものだったんだけどね。多分オーナーは醤油以外入れてたんだろうけど、俺には醤油くらいしか浮かばないくてね。それを出したら、喜んで食べてくれてね。あー作ってよかったなと思ったよ。まあその後、彼女ができたんだけど、俺の料理の群を抜いててね、ホストもうまいうまいってお世辞抜きに食べてたんだとわかったよ。それでその時から思ってたんだけど、家の包丁が切れなくてね。ホストマザーのヒラリーの誕生日の時いい機会だから包丁プレゼントしようと。どこかで買わないとってことで、Penrith(ペンリス)って町へ買いに行ったんだ。このペンリスって町もホストに教えってもらったんだけど、Penrithって発音がペノリスってなって、どこの町かわからない。電車のタイムテーブル持ってきて、この町には色々おいてあるよって言われて、ペノリスって町だったんだけど、学校へ行ってペノリスへ今度行くっていったら、どこだその街はって話になってね。
なんか違うなって思ったら、ペンリスって街だったんだよ。そこでアイルランドの人はth、スって発音が違うって話を聞いてね。ホストに聞くと、thの発音はちょっと違うってね。これはまた新鮮だった。アイルランド訛りの英語がカッコいいとか思っちゃってね。それからだよ、エンヤやら、コアーズを聞いちゃったりなんかしてね。アイルランドのアイリッシュダンスとか好きになっちゃったりなんかかぶれちゃってたね(笑)単純だよ。
まあその数年後NZに行って大冒険をするんだけど、そこで発音の違いってのを身に着けたね。話しているとどこの国から来たかだいたいわかる。自慢でもないけどね。なんとなくその人種の中にいたというか。だからか、外人が話していてあそこ国の人かななんて思っちゃうよ。

シドニーではマーケットにも結構行ったよ。人気があるのは、グリーブ地区にあるグリーブマーケット。パディントンにあるパディントンマーケット。
パディスマーケットもあるけど。特にグリーブマーケットは面白いね。セントラルからバスにのるんだけど置いてあるものがおしゃれでね。アディダスの古着のジャージとか、ピアス、服、ジーンズなんでも置いてあったな。回っていても飽きないね。
オーストラリア人はBBQが好きなんだけど、グリーブマーケットでもソーセージを焼いているんだけどいい匂いでね。またそこで食べるとうまいんだ。
肉は安いし美味しいしいうことないよ。よくホストとテニスしたんだけど、テニスしながらビール飲みながらBBQやったり。いい思い出だね。
結構ラムも人気で子羊の肉とか食べたけどうまかったな。

家ではホストがアイルランド人だったからか、いろんな料理が出たよ。やっぱり主食がじゃがいもだからかじゃがいもは多く出たね。今思えばホストの料理はうまかったな。料理もいろいろ研究してたりしたから。手作りスコーンとか簡単に作れてうまかったよ。バジルのパスタもその時初めて食べたけどうまかったな。いろいろ食べたね。

そのホストが教えてくれたんだけど、ここからのフェリーは最高に乗りがいがあるよって行ってくれてそのルートは最高だったな。シドニーから少し郊外にある、パラマタってところからフェリーが出てるんだけどそこから乗車金は日本円で700円位かな。そこからシドニーのサーキュラキーって船着場へつくんだけどそのルートがすごい景色が良くて気持ちいいんだよね。今はあるかわからないけどサーキュラキーの船乗り場のトルコ料理のケバブがうまいって聞いてね食べてみたんだけどそれはうまかったな。トルコ人とも友達が出きてその彼もそこのケバブはうまいって言ってたな。トルコ人で思い出したんだけど、以前チャイナタウンで物売りがいて、中東系の人だったんだ。何かわからない言葉で話してきて、俺にはわからずちんぷんかんぷん。英語で何言ってるのかわからないんだけどって言うと。お前トルコ出身じゃないのか?ッて言われ笑ったって話。その時の俺はヒッピーみたいにひげモジャモジャ。下顎のヒゲも伸ばしてたし、もみあげも長かったから。あれはちょっと笑ったな。

でも英会話で出会った、ドイツの彼はびっくりだったな。スパニッシュ系のドイツの移民だったと思うんだけど、英語がぜんぜん話せなくてね。センキューくらいしか知らないの。何か話してもさっぱり通じないし、いつもセンキューセンキューって言ってた。日本にいると中高って英語やるじゃない。話せなくても少しわかるみたいな。だから本当に英語話せない状態の人っていうのは反って新鮮だったというか、言葉がわからないっていうのは問題でもあるなって思った。

NZでいた時、英語がわからなかったけどあの状態は辛いね。若い奴らばっかりだったから、スラングとかね。NZ特有のスラングもあってこれはまた知って使うとなんかその国の人に近づいたような感じになってね。面白いよ。
NZはカナダ在住の日本人のカメラマンとNZ旅してね。良かったね。いろいろタダで回ったし。NZはやっぱり山が綺麗、湖の水の透明度も半端じゃ無いくらい綺麗で。まあその分田舎って感じはするけどね。俺にはまだ早い時期だったんかもね。楽しかったけどやっぱりまだその時はシティの方が好きだな。今もシティ好きだけど。

話はオーストラリアへ戻し、昔オーストラリアも禁酒法の時代があったんだ。でも、バーの上には泊まれるところがあってそこの宿に止まると夜も酒が飲めるって時代が。今じゃいつでも好きなときに酒が飲めるけどね。ビーチではでも今はアルコール禁止になったんだ。ゴミの問題もあると思うしそういう理由からかもね。とにかく、ボンダイビーチなんかビーチではサーファーとか好きでよく行くビーチでね、とにかく波が高いの。そしてゴミも多い。ゴミ捨て場が少ないからそのままという理由もあると思う。でもビーチでビールが飲めないのは悲しいね。
禁酒法の宿の話なんだけど、今はそこが格安の宿になっているところが多くてね。一晩15ドルくらいで泊めれて、朝飯もついてくるっておいしい話でよく使ったな。

最近じゃニューワールドのワインも有名になってきて品質も格段に上がったって話。葡萄の品種がオーストラリア特有の品種とも聞いたな。だから、白でいうとシャルドネとはまた違う呼び名なんだ。カスクワインっていう箱詰めに中がプラスティックボトルのワインとかが結構パーティで重宝されていてね。1.5リッター位あるのかな。それで安いしうまい。カスクっていうのは英語で樽って意味でプラスティックボトルが樽の役割でつけられたんだと思う。

ビールはトゥイーズという、鹿のマークがはいったビールとかも一般的でね。ホームステイしてた時に親父さんのビール隠れて飲んで、次の朝息子が飲んだと思って息子が怒られて俺が釈明してという思い出もあるよ。中でも好きなのはVBというビール。ビクトリアービターという頭文字を取ったもの。結構うまくてね。なんか切れがあるよ。後、XXXXが4つのフォーエックスとかね。安いんだこのビールがしかし。今じゃ、よく外国の女性が Love xxx
なんて使うけどね。意味はなんか忘れちゃったけど、キスの意味もあるから送られると男性は嬉しいよね。まあ、フォーエックスはどういう意味かしらないけど。

ビールの話でやっぱり、オーガニックビールっていったらNZの、MacsBeerかなと思う。ノンケミカルで製造されている。味はいろいろあって7種類くらいあると思う。あっさりめのビールだね。Spightsスペイツってビールも美味しいねたしか南島のダニーデンで作られてたような。

NZノオークランドへ行くとメインストリートはアウトドアの店や、カンタベーリーのラガーシャツの店など多いね。ラグビー盛んな国だから。オールブラックスってラグビーでは有名なチームがあってね。試合前にハカという、マオリ族の伝統の踊りをするんだ。男気溢れる踊りで、したをベローっと出して踊るからちょっと気味悪いっていうと気味悪いんだけどね。マオリの人とも知り合いになって、家に呼ばれてハキという蒸し料理を頂いたんだけどこれがまた美味い!さつまいも、とか色々蒸して食べるんだけど甘くてうまくてね。うまかったなぁと今でも思うよ。

Ausでは、一時期スリランカ人のシェフと仲良くなってね。カレー食べきなと呼ばれて食べに行ったんだけど、そのカレーが人生の中で一番辛かった。もう辛すぎて涙は出るは、鼻水は出るは(笑)。途中これ食べると治まるよと言って、オレンジ貰ったんだけどそれ食べると辛味がなくなるから不思議。後で知ったんだけどヨーグルト食べると本当から見がすぐ消えて、口の中が無になるからこれまた不思議!そういえば、インドではラッシーって飲み物があるなと。果物とヨーグルトの飲み物。マンゴーとかオレンジとか。それで辛味を消すんだなと納得したよ。

NZのワーキングホリデーでもカフェは結構行ってね、オークランドのメインストリートから少し離れたところにスペイン人がやってるカフェがあってね。そこがまたフラメンコの曲とか、ジプシーキングスってバンドをよく流していてね。好きだったなぁ。あの選曲。いい歌が毎日流れていたよ。
そこのおじさんがもういい年なんだろうけど、白のワイシャツの黒のジーンスでね。なんかいい意味での渋みのオーラが出ていてね。カッコいいんだ。
オークランドは怖い一面もあってね。女性のレイプ発生率が世界一位という面もある。だから夜中バーとかで飲んだ時は女性は特に絶対タクシーがいいよ。綺羅びやかな面、反面もあるからね。

Aus,NZは南半球で、日本は北半球ということで、日本が夏なら、あっちは冬って行った具合だからクリスマスは暑いんだ。これも面白いんだけどオーストラリアだとサンタクロースはサーフィンしながら来るって子供は信じているよ。格好は冬の装いだからなんか笑えちゃうんだけどね。
シドニーのカウントダウンは華やかだね。ハーバーブリッジという世界で一番長い一本橋があるんだけど、そこのあたりは大混雑。本当お祭り騒ぎって言葉がよく似合う。

アウトドアも結構盛んな両国だから、トレッキングも結構行ったよ。Ausではホストが好きでね。よく一緒に連れてってもらった。歩いていると時々砂山のとんがったものがあってこれは何?と言うと蟻塚だって言うからびっくり。こんなの実際見たことなかったし、結構な高さがある。
NZでは、アーサーズパスってって一泊山小屋でするというコースを選び登ったんだけどこれがまた。中級者のコースだったんだけど、途中、川渡りあり、石塔で道がしまされているだけと結構な道でね。でも登って行くと夏の景色だったり、いきなり秋のような景色が現れたり美しかったよ。
山小屋についてゆっくり休んでいると、他のパーティの中学生くらいとその付添の大人の人達も来てね色々雑談したんだ。その後、腹痛くなってきちゃってね。トイレなんてないし、山小屋から離れて、野糞したんだけど生まれて初めて野糞したのは空を見上げれば満天の星。最高に気持ちよくてね(笑)まあそんな初体験もしたり。

とにかくNZは後アウトドアーが有名なんだけどそれも自然を利用したアウトドアーが多いなぁって思うよ、スキーにしても、バンジーにしても。水が綺麗だからカヤックとか、ラフテイングも楽しいね。

軽く笑って夜空を見上げて☆

軽く笑って夜空を見上げて☆

  • 小説
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-01-10

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