非現実
「空想に寄り添っている」
生きられたらそれでいい
風に吹かれる
寄り添っている
現実逃避をしている
楽しいから何も悪くないって言うけど
考えてみろよ
何もしてないのと同じだぞ
楽しくなくなった
あれほど楽しかったはず
楽しくない
「何してんだよ」って
自問自答した
やがて,楽しくないと感じるこの麻痺が
進化の苦悩であることに気がつく
「成長しないとな」って
もう遅いよ
忘却の必要に駆られて
現実逃避であることを忘れさせる「それ」が
世界の不変を囁く
到達できないように見える空想に寄り添っている
.
「現実と向き合うこと」
非現実的な空想を空想している時に
私たち人類は各人が持つ
脳という現実的なリソースに寄り添っている
観測された空想を,非現実として
空想から得た快楽も非現実なのか
現れた苦悩だけが現実なのか
そんなわけがない
非現実に抱いた感情も
非現実を映像化した情報も
非現実を顕在させる原動力も
そのすべてが現実なのだ
向き合うか向き合わないかの違いでしかないのだ
非現実