『 こどく 』

どきどきしながら壺の蓋を開けると、ぞろぞろと虫たちが外に出てきた。
皆五体満足ではないようだが僕の求めていた景色ではない。

「なんで」

肩を組み、談笑しながら草むらに去っていく蟲たち。
喧嘩して互いを認め合う。
虫けらに出来る事も出来ず、僕は次の方法を考える。

『 こどく 』

『 こどく 』

極短小説。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-01-07

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted