きみとみていたそらのした

あおくないそらと梨香子

きょうもあおくてきれいなそらです

でも、私のせいで黒くなる気がするなぁ

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成績は、１番だった
有名な塾に通っていたからだろうか
小学校の勉強は簡単だったからだろうか

中学校に入学して
塾も続けて通っていた
厳しくなった気もしたけど
どうせ慣れるだろう と思っていた

中学校の勉強はとても難しいと聞いていたから
どんなものかと緊張していたが
意外とすんなりできた
小テスト、毎回満点だったんだよ

初めての定期テスト
勉強なんて面倒だったし
クラスで流行っている
『LINE』をやりたかったから
塾の宿題は答えを丸写しして
ほぼノー勉で
それでも４７０点取れた

なんだ、余裕じゃん

でも、順位は

２位

悔しい けど まぁいいや
通知表で５が取れれば

それで満足、だって面倒なんだもん

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「梨香子ー！昼休みだよ！トイレ行こ！」

…は？
昼休みだよ→トイレ行こ、って…何故に。
まぁ、麻友はギャルだもんね、トイレでいつも恋バナばっかしてるし。

「あ、麻友〜やっほ〜！もちろん♪行こ行こ♪」

本音と建前っていうのがあるからね。

「…でねでね、沙也加も佐野くんのことが好きみたいでぇ〜
あたしは別に、もう佐野くんなんて諦めたよぉ？諦めたけどぉ
なぁんか沙也加気に入らないなぁって思ってね？！」

昨日LINEで佐野くんが大好きだって言ってたくせに。
片想いというのはこんなに面倒なのだろうか。

「梨香子は好きな人……いないんだったよねぇ、つまんなぁい」

「私は好きな人いないしできたこともないや、ごめんね？」

「好きな人できたら、相談乗るからいつでーも言って！！」

「うん、ありがとね♪」

麻友はいちいち面倒な人だなぁ
好きな人できたら相談乗るねとか聞き飽きちゃいました。

私たちは友達だ
麻友曰く大親友だ
昔は心を開けていたけど
なんだか最近素直になれない

こんな捻くれ者の私は、素直になれるのだろうか

「ねぇ梨香子……沙也加、なんか調子乗ってない？
佐野くんに話しかけられてまたにやにやしてる。
誑かしてんだよ、絶対そうだよ、佐野くん超かわいそー」

そらはいつもわたしたちをみている