宙が開いても
序章
甲田瑞樹は産まれた時から誰にも愛されていなかった。
瑞樹の母は必要以上に彼に話しかけなかった。微笑んでもらった記憶すらなく、彼女の母乳で育てられたかどうかさえ疑わしい。母の声を聴いたことさえないのだ。母は瑞樹と目を合わせず毎日自室に籠っていた。分厚い防音の扉には鍵がかかっていて、瑞樹はその部屋にただの一度も入ったことはない。
七歳のある日、「なぜ自分のことを見てくれないの?」と母に訊いたことがあった。幼心に、面と向かって話しかければ返事を貰えるかもしれないという期待を込めて。
返事は無かった。
理由を言っても理解できないとおもったのだろうか。それとも理由なんて最初からなかったのか。どちらにしても瑞樹には同じことだった。ただ、その時ですら母が自分を一瞥すらしなかったことだけが強く記憶に残った。
父もまた、瑞樹を愛さなかった。少なくない額の小遣いをくれるし、最新ゲームも携帯も駄々の一つもこねることなく買って貰えた。欲しい、と紙に書いて父の机に置けばいいだけだった。学校の呼び出しがあれば顔を見せてくれた。参観日、運動会、遠足、三者懇談、素行不良による呼び出し。だがそれは、彼の為を思って来てくれているわけではなかった。「良い父親」というアピールを家の外に向かってしているだけ。演技だ。
幼い頃はそれでもいくらか話したことがあったと思う。けれど、それも歳を追うにつれて少しずつ減り、気が付けば瑞樹を見る父の眼には暗い光が宿るようになっていた。
そんな家から出て行きたいと思うのは当然のことだろう。十五の誕生日、瑞樹は全寮制の学校に進学することを決めた。妖精都市中層にある私立の学校だ。決め手となったのは、長期休暇でも実家に帰らなくてもよいという点だった。
進学を許してもらえないのではないか、と不安を抱えながら父にパンフレットを見せた時、父が笑顔を見せて快諾してくれたことを覚えている。瑞樹の記憶の中で、父の笑顔を見たのは後にも先にもその時だけだった。
息の詰まりそうな生家を出て、妖精都市中層に移った瑞樹だったが、次にそこで待っていたのは同級生からの冷たい視線だった。彼が「上層出身」だったからだ。妖精都市上層は政治家や大企業の社長などの超富裕層しか住めない街であったせいで、他の土地に住む国民から随分叩かれていたのだ。
こうして瑞樹は誰にも愛されず、ヒトの友達は一人もできないまま、今日十七歳の誕生日を迎えたのだった。
一章
妖精都市の日差しは暑くないのに明るい。その光を窓越しに肌で感じながら、瑞樹はリノリウム張りの廊下を歩いていた。目指す場所は北校舎の二階、美術室前の廊下だ。朝の学校で最も人の寄り付かない場所。四階の音楽室前は吹奏楽部が朝練をするし、三階には図書室があって教室に馴染めない生徒が保健室登校ならぬ図書室登校にやってくる。生徒の行き交う一階は論外だ。滑り止めが若干剥がれた階段を螺旋状に登り、目当ての廊下に着く。普通教室のある南校舎と違って、北校舎の廊下は電気が付いていないので薄暗かった。美術室から僅かに漏れ出した油絵具の匂いが鼻をくすぐる。
瑞樹は教室に居場所がなかった。クラスメイトの殆どから無視されていているからだ。用があっても二言、三言短く言葉を交わすだけで、彼の机は露骨に周囲から離されていた。いじめ、と言えばそうなのだけど、無視されることを除けば嫌がらせは一切ない。殴られることも、物を盗まれることも無い。
僅かに引っ掛かりのある窓を開けて、アルミサッシに両肘をついて学校の外を眺める。もうすぐ都市環境の変更時間だ。妖精都市では出入りする時に非常に煩雑で厳しいチェックが義務付けられている。地球の在来生物の保護と宇宙生物災害の防止の為らしい。そのため殆どの妖精都市民は一年中、この半径一五キロの街で過ごすのだが、そのままではストレスが溜まってしまう。その軽減のために、妖精都市では妖精達が宇宙で使っていた二つの技術を流用していた。一つ目が、【環境映像】。壁と天井、そして床にまで非常にリアルな映像を映し出す。人の目には実物と区別できないくらいに高彩度な映像だ。二つ目は【生命金属】。どんなものにも姿を変え、実物と同じくらい、いや実物よりも鮮やかな色で様々なものを表現する。植物も鉱物も、動物さえ再現できないものは無かった。他にも、生命金属は都市IDをかざすことで、動く歩道や街灯としても活用することができた。実は妖精都市の床下に張り巡らされた鉛色の液体なのだが、普段それを目にする機会はなかった。
瑞樹の腕時計が八時を指す。街の東端からゆっくりと環境映像の切り替わりが始まった。昨日までの景色は巨木がぎしぎし立ち並ぶ針葉樹林だったけれど、今日はどうなるのだろうか。瑞樹は一日の内でこの時間が一番好きだった。
壁や天井に投影されていた緑が消え、幾重にもグラデーションを重ねた青が姿を現す。生命金属の巨木はみるみる縮んで、椰子や棕櫚の木に変わった。実物よりも鮮やかな緑の葉が風に揺れ、しなる枝の先に濃い黄色の実が鈴なりに膨らむ。建物の壁面にも生命金属は絡み付いて白や橙色の花が咲かせた。潮騒が微かに都市内にこだまし始め、環境変化が終わった。時間にしてきっかり一分。あっという間だった。
「今日は――、海か」
口を開くと、粘り気を帯びた潮の香りが舌に触れた。合成された香りだとは思えないくらいリアルだ。海に行った記憶なんて、殆どないけど。環境映像が海に映し出した船を動きを眺めながら、ボーっとしていると、突然瑞樹は肩を叩かれた。ゆっくり首を左に向けると、そこには白い髪をした妖精の少女、スズが立っていた。彼女の右耳に付けた鉛色のピアスから、文字が宙に書き出されていく。
『おはよう。これ、どこの海?』
「南の方だと思うけど」
『鯨やあざらしが泳いでた北の海と全然違うね、水が青い』スズは黒に光る瞳で海(の映像)を見て言った。彼女たちが地球に来てから十年。まだ、妖精都市街に彼女達は出られない。
「そりゃ、地球は広いから。場所が変われば景色も変わるよ。でも、確かスズ達の星は地球の三倍くらいあったんじゃなかったっけ?」
『そうらしいけど。実際に見た人はもう居ないし、それに、地球と違ってもっと単調な景色だったっぽい』
「そうなの?」
『うん。そうなの、たぶんね』
【妖精】とは十年前地球に現れた宇宙人を指す。自分たちの星に住めなくなり、難民船として建造された巨大な宇宙船に乗って、彼らは地球に現れた。その時は七歳だった瑞樹も、うっすらと当時の大騒動は覚えていた。地球上の全ての人類の注目を集め、宇宙船の中から現れた彼女たちは殆ど人と変わらない見た目をしていた。昔の人が描いたタコ型生物でも、目の異様に大きなグレイ型宇宙人でも、牙の生えた侵略者でもなかった。一つの頭、二本づつ生えた手足、指は五本で目は二つ。鼻の形も耳の形も全く同じだった。違うのは、髪の色がミルクで染めたように白いこと、人には聞こえない周波数で話すこと、そして背中には蝶のような一対の青い翅が生えていたことだった。まるで童話に出てくる妖精そのものの姿をしていたため、彼らは他所の星の何とか星人だと名乗ったのだが、定着せず【妖精】と呼ばれるようになった。
瑞樹は窓から目を離し、窓下の壁にもたれかかりながら廊下に座った。スズもそれに合せるようにして隣に座る。背中の翅に注意しながら座ったせいか、スズがバランスを崩してよろめく。はためいたスカートの中身が見えそうになり、瑞樹は慌てて目を逸らした。
「単純に疑問なんだけど、その翅って邪魔じゃないの? 飛べないどころか殆ど動かせないんでしょ?」
『邪魔じゃない。っていうか必要、必須。それに動かすくらい、できます』
そう言うと彼女は背中を瑞樹の方に向けて捻り、その背に生えたヒトの手のひらほどの翅をゆっくりはためかせた。
「扇風機より風が弱い」
『うるさいなぁ、その弱い風すら起こせない地球人に言われたくないんだけど。……でも、まぁ良いのよ。飛ぶためのものじゃないし。生きるのに必須ってだけ。正確には翅に繋がってる内臓だけど』
「それが無いと死ぬわけ?」
『んーん、なんか病気に罹りやすくなるとか、怪我が治らなくなるみたいな? 詳しいことはさっぱりですねぇ』スズは笑って言うと、肩甲骨に張り付かせるようにして翅を畳んだ。蝶のように綺麗な翅だが、彼女たちは蛾のように翅を開いて畳むのだった。
「ついでに前から訊きたかったんだけど、スズって楽器の音は聴こえるの? ヒトの声は聴こえるんだよね?」
『聴こえるよ。瑞樹と同じ音ではないかもしれないけど』
「じゃあ、好きな音とかはあるの? ギターとかピアノとか、ひょっとしたら黒板引っ掻く音が好きだとか?」
『黒板? なにそれどういう意味?』
「まぁ、ヒトの嫌いな音の代表的なやつ」
『聞いてみないとわかんないなぁ』スズは顎を指で触りながら考え出した。『好きな音か、何だろ。鳥の声は種類によって違うし、楽器の音も、特に好きなわけでもないしなぁ……。あっ、そうだ。直接聞いたわけじゃないけど、芝刈り機の音が好きかな。前に授業のビデオで聴いたやつ』
「芝刈り機?」
『あの重低音がいいよね、翅に響くよ』しみじみと思い出すようにスズが言う。
「僕らにはただうるさいだけなんだけど」
『うるさい音と言えばアレ、鈴虫の鳴き声。うるさいって言うかゾワゾワする。胃袋の下くすぐられるみたいな感じ』
「スズなのに、鈴虫が嫌いなの」
『駄洒落じゃないんだし、当たり前でしょう』スズは呆れたように言った。『って言うか、 言ってなかったっけ。【スズ】って本名じゃないんだよ』
「初耳。どういうこと?」一年以上、毎日スズと顔を合わせて話をしていたのに瑞樹は全然知らなかった。
『なんて説明したらいいのかなぁ。……いい? 私達の声って瑞樹達ヒトには聴こえないでしょう? 発音もできないし。だから私達は地球のモノの名前を勝手に借りて、使ってるの。番号で呼び合うのもつまんないし』
「本名は、なんていうの?」
『言っても聞こえないよ』
「翻訳機使ってみても?」
『そう。前にやってみたけど駄目だったの。地球にあるモノの名前じゃないからかな』
「紙には書けない?」瑞樹は鞄からノートを取り出そうとした。
『声にならない字をどうやって書くんだい、瑞樹君』スズはそれを手で制すと、小さく笑って言った。『それより、あと半年で私、やっと外に出られるんだよ! どこに行くか決めようよ。瑞樹どこかいい場所知らない?』
「いい場所って言ったって、僕ももう十年近くこの街から出てないしなぁ。そもそも七歳だったし。外の事なんて殆ど覚えてないよ」
『前に話してくれた遊園地とか、まだあるのかな?』
「あると思うけど、ここよりは退屈だと思うな。随分寂れてるらしいし。あと、場所が変わってるかも。あの地震の影響か何かで」
『それでも良いの。だって生まれてこの街しか知らないのよ? 私にとってここ以上に退屈な所なんて無いって。いやほんとに』
妖精が地球に訪れて十年の月日が経っていたが、彼ら妖精は、彼らの乗ってきた宇宙船の外には出たことが無い。惑星外ウィルスによる感染症や、地球にもともとあった従来のウィルスの突然変異を恐れた日本政府が、【星間検疫検査を終えるまでの十年、外に出ないでほしい】という約束を取りつけたのだ。数世代を宇宙船の中で過ごしてきた妖精達も、たった十年なら問題は無い、と快諾したと聞いている。
そしてそれは一年前の事件で正しかったことが証明されていた。
「まぁ、今度一緒に旅行会社行こうよ。どこだって行けると思うよ。国内なら」
『お金はどうする?』
「僕の貯金があるよ。父親がこの学校に来る前に渡した金がほぼ手つかずで残ってるし」
『それ、使っちゃっていいの?』スズが遠慮がちに言う。
「いい、必要以上に貰ってるし。たぶんあの親からは手切れ金的な意味で渡されたんだと思う。三年間帰ってくるなよ、できればそのまま就職して、どっか行けって意味でさ」
瑞樹が父親から引っ越し当日に渡された貯金通帳には、ゼロが六つ付いていた。流石に驚いて、「受け取れない」と言ったのだが、父親は返すことを認めなかったのだ。
『でも、それなら尚更残しておくべきじゃないの? 他に使う所あるでしょ』
「大丈夫だって。全然遣ってないんだから」
『んー、でもなぁ、全額出してもらうってのはな。バイトできれば、自分で払うんだけど。無理そうだし』
「まぁ、スズは仕方ないよ。あと三、四年の辛抱だって」
『だといいけど』彼女は肩を竦めて言った。
始業五分前を知らせる鐘が校舎に響いた。スズと瑞樹は会話を切り上げ、腰を上げて教室に向かう。二人の足取りは、普段の倍は重い。
教室に戻ると、担任教師と同級生達が一瞬だけ二人を見た。大半の女子と一部の男子、それと担任教師は、蒸れて暑いだろうにマスクをかけていた。それも五十枚いくらで売っているペラペラのマスクじゃなく、ウィルス対策がされた、隙間のできない高いやつだ。教師はマスクをしたまま連絡事項を早口でまくしたて(酸欠になるんじゃないか、と瑞樹は思った)、手袋をした手で前日に出していた課題を回収し、直接手では触れずにプラスチックのケースに入れた。スズのノートは他の生徒のノートに挟んで、万が一にも触れないよう徹底的に対策をしていた。教師は、朝礼終りの鐘が鳴ると足早に教室から去って行った。その後を追うように同級生達も我先にと教室から出ていく。一時限目は移動教室じゃないのに。彼らは朝のホームルームが終わってから一限目が始まるまでの十分間さえ、スズと同じ部屋に居たくないらしい。
『瑞樹。今日も皆居なくなっちゃった』スズがこちらを見ずに言った。彼女の視線は人の行き交う廊下を向いている。顔は見えないかったけれど、背中の翅は微かに震えていた。彼ら妖精の強い感情は、翅にも表れることを瑞樹は経験で知っていた。
「この方が静かでいいよ。それより一限の数学、予習してたら見せて欲しいんだけど」
瑞樹は翅の震えには気付かないふりをして話しかける。彼女は何も言わないままノートを取り出して瑞樹に手渡した。彼女のノートは落書きだらけで、数式なんて一つも書かれてはいなかった。
二章
息を吐くことさえ躊躇われるような授業時間が終わり、瑞樹とスズは帰路についた。二人とも今週は掃除の当番班だったが、同級生達は自分の机に触れてほしくないらしいし、それ以前に一緒に居て欲しくなさそうだったので先に帰ることにした。教室を出るとき、瑞樹はちらりと同じ班の面々を盗み見たのが、彼らは心底ほっとしたような顔をしていた。
環境映像は時間も反映しているため、赤く熟れ落ちそうな太陽の映像が、真っ赤に街中を照らしていた。街灯の傍に生えた色とりどりの花から流れ出た芳香で喉奥が甘くなる。勿論すべて本物の花ではなく、生命金属でできた造花で、香りだって合成された物なのだけれど。スズは、その花の一つに顔を近づけて大きく息を吸い込んでいた。
「これだけ花の匂いがしてるのに、よく顔近づけて嗅ぐ気になるよね」
瑞樹は呆れて言った。
『癒されようと思って。学校疲れたし』
「わかるけど。鼻痛くならない?」
スズはその質問には答えず、もう一度息を吸い込んだ。花弁の濃い黄色がスズの白い肌に映える。
『あっ』突然、スズが驚いて声を上げた。彼女が指先で花に触れた瞬間、花弁が散ってしまった。散る途中で黄色の花弁は黒色の生命金属の雫へと戻る。生命金属は地面に滴ると、ゆっくり妖精都市の地下に吸い込まれていった。
『摘んで帰りたかったんだけどなぁ』残念そうにスズが言った。
「どうして?」瑞樹が訊ねる。
『けっこう好きな匂いだったから。明日になればまた景色も花も変わっちゃうでしょ? この街だと』
苦々しげにスズはそう言うと、隣に咲いていた花を軽く叩いた。衝撃で幾つもの花弁が散り、路面に黒い水たまりができた。
帰寮した瑞樹とスズは、夕食を食べ終えると談話室にも自室にも戻らず制服のまま寮の庭に出た。男子寮と女子寮に挟まれた細長く湿った中庭に、ジィジィと蝉の鳴き声が響いている。あたりはすっかり暗くなっている。いつもなら環境映像が西の空に薄く月を投影し始めるころだが、今日はそれもない。
瑞樹は夜が好きだった。他人の目線を感じなくても済むからだ。日々、自分に向けられる嫉妬の視線は、肺を握りつぶされるかのような息苦しさを感じさせた。それに加えて、一年前から続く、彼の隣に立つスズに対して向けられる嫌悪の視線は我慢できないレベルにまで達していた。ついこの間まで、全く違う目で彼女を見ていた癖に。
環境映像の夕日が完全に沈むと、二人を包む闇は一層濃くなった。彼女の白い髪さえ、瑞樹の眼では見えなくなる。けれど人間の感覚は不思議な物で、瑞樹にはスズがどこに居るのかぼんやりと分かっていた。無意識の内に、匂いや温度、音で判断しているのだろうか。一方、スズは全く瑞樹を確認できないようだ。
『流星群の投影時間、いつだったっけ?』スズが瑞樹と反対の方向を向いて言った。ピアスから表示された文字の光が、暗がりに慣れ始めた瑞樹の眼を刺す。
「スズ、僕はこっち。投影時間は三十分後くらいだと思う。それと悪いけど、翻訳機切ってくれない? 眩しいから」
『わかった』スズは右耳からピアスを外し、無くさないようにそれを両手で右のポケットに仕舞った。今度こそ、星空の他には何も見えなくなる。座って空を眺めていたが、瑞樹は首に痛みを感じ始めて庭に寝そべった。少し湿った葉がシャツをほんのり濡らす。視線を横にずらすと、まだ座ったまま空を見続けているスズの姿がぼんやりと目に入った。お互いに喋らないままゆっくりと時間が過ぎていく。どこかから涼しい風が吹いてきて、二人の髪を揺らした。誰からも姿を見られないような暗闇の中、二人きりでいるというのに、瑞樹は自分が全く性的に興奮していないことに気付いた。彼女がヒトではないからなのだろうか。自分では判断がつかなかった。
宙が開いても