一月一日

何一つ変わりの無い此の重い鎖に繋がれた囚われの心を引き摺りながら思う、あぁ、年が明けたのか。衝動でしか動けない本能的生命体に目標は不要、唯其の心の叫びを聞いていれば良い。此れから出逢うひとつひとつのモノや人や事象その他全てが叫びを変容させてゆくのを指を咥えて見つめているだけの心が有るだけでも充分。そうしてまた屹度、此の一年も過ぎ去って行くのだろう。

一月一日

一月一日

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2016-01-01

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