ルネサンス同人誌作家ラファエロ
Attention!
この小説には[キャラ崩壊]、[独自設定]があります!
ご注意ください。
機光院チヨはラファエロを探していた。彼女から借りた本を返すためだった。
チヨ「この本面白かったなー♪まさか芸術と工学にはあんな接点があっただなんて。」
チヨはラファエロの部屋の前に付き、ドアをノックして開けた。しかし帰ってきたのは意外な返事だった。
チヨ「おーい、ラファ……」
ラファエロ「うるせぇ!今話しかけてくんな!」
チヨ「!?」
チヨは慌てて部屋から飛び出した。
チヨ「何よ急に……… 3週間延滞しただけであそこまで怒る?」
ハナビ「あれ?チヨちゃんどうしたの?」
声のした方を見るとそこには大量のパソコン用のインクと栄養ドリンクを持ったラファエロの双子の妹、ハナビが立っていた。
チヨ「ハナビちゃん聞いてよ~、普通に本返しに来たのに怒鳴られたんだけど~~」
ハナビ「あー……、今お姉ちゃん忙しい時期でね、今は誰とも話してるヒマないの。 ごめんね。」
チヨ「何してるの?」
ハナビ「今お姉ちゃん[冬コミ]の原稿描いてんだけど、締切近いのに全然終わってなくて。」
チヨ「冬コミ?」
冬コミとはこちらと同じく、モンスター達でも行われる行事である。ここでも様々な同人誌や同人グッズが売られている。ラファエロはそれに出す同人誌の原稿を描いていた。
ハナビ「締切あと2日だから1番忙しいんだよね。 じゃ、あまり遅いとお姉ちゃんに怒られるから。本は私が返しておくよ。」
そう言ってハナビは部屋の中に入っていった。ちなみに今ラファエロが描いているのは全年齢対象の[超絶温泉物語]である。
さっそくチヨはインターネットでラファエロの同人誌について調べてみた。
チヨ「あった。えぇと……… [ラフィ]って名前で活躍してるんだ。ええと、作品は…」
チヨは早速ラファエロの作品を観てみる事にした。読んでいるうちにチヨもどんどん彼女の作品に取り込まれていった。
チヨ「めっちゃ面白いじゃん…… 特にこの[ルネサンス学パロシリーズ]面白すぎ!これ普通に画家じゃなくてもいいじゃん!」
次にチヨは[GL]のタグを開いてみた。それは大人向けのものだったが、チヨは見慣れていた。
チヨ「なんだ、いつもナポレオンとかがやってるヤツか。」
その次にチヨは[BL]と[NL]のタグを開いてみた。するとそれを観た途端、チヨの様子が変わった。顔を赤くして何かを呟き始めた。
チヨ「穴……挿れる……ストライク……ワールド……ジライヤ……ギルガメッシュ……イザナミ……イザナギ……ゼウス……ヘラ…… 子ども………」
その後、パソコンを壊し、部屋で気絶しているチヨがユグドラシル達によって発見された。
一方ラファエロ達は同人誌を仕上げていた。
ラファエロ「締切2日後なのに………あと……12P……」
そしてラファエロは5ページを描き上げ、台詞を打ち込んでもらうためハナビにあずけた。
ラファエロ「いい、誤字ったらその口縫い合わすわよ?」
ハナビ「分かったから落ち着いて………」
ハナビが台詞を打ち込もうとした時、ハナビはある点に気づいた。
ハナビ「お姉ちゃん、コレ全部[乳首]描かれてるけど?しかもイザナミとか毘沙門天とか。」
ラファエロ「あぁ!?それが何だよ! 温泉なんだから乳首くらい当たり前……」
ハナビ「いや、お姉ちゃんが描いてるのって[全年齢対象]だよね? 全年齢で乳首はまずくない?」
ラファエロ「! ああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ハナビ「お姉ちゃん落ち着いて! まだ間に合うから!」
そして2日後の朝、ラファエロ達はなんとか入稿することができた。
ラファエロ「ま……間に合った……」
ハナビ「間に合ってよかったね、お姉ちゃん。」
そして冬コミでは、超絶温泉物語がかなりの売上を記録したそうだ。
END
ルネサンス同人誌作家ラファエロ
今回は少し短めですね
ちなみにラファエロは全年齢、NL、BL、GLも描ける万能型の子です。