ある日の夜に

ある日の夜に

ある日の夜に

中天の神無月

夜のかしらにそぼ降る光 北風ふるえて

我が家はゆれる揺り篭なり

はや影深き

眠りに堕ちて

夜を泳ぎつ雲、きたり

瞼重たき光、朧(おぼろ)となりて、次第に闇、闇、闇

と闇は深まり

静まる家屋の奥底に

その頃、楽しき夢をみる子もあり

また、悲しき夢をみる子もあった。





ある日の夜に

ある日の夜に

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-12-27

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