喜怒々楽々~らららん♪母子家庭

■撲滅!固定観念めっ!■

毎日観ている気がするわ。

朝も午後も夕方も。

ワイドショー、ニュースの特集。。。

【増え続ける母子家庭】

【母子家庭の貧困問題】

タイトルに違いはあるけれど

どれもこれも代わり映えしない。


これじゃ、世間の誤解も偏見も

覆すことは無理だろう。

下手な例えではあるけれど

映画の予告編より伝わらない。


景気が悪いから。

正社員雇用が困難だから。

母親は掛け持ちしながら働き続ける

「まぁ~子供が可哀想」

そんな声を聞く為の序章のようで滑稽だ。


幼い子供を抱えた母親には若さがある

無認可保育園に子供を預け

夜の仕事で生計を立てる


30代の半ばにもなると

子供は思春期、反抗期

家でくつろぐ時間もない母

寂しさと反感で非行に走る

行き場もなく、愛情に飢えた子供達


あたしの子供時代から変わらないこの構図。
 
固定された世間の認識。

これでは、なにも伝わらない。

実情なんてわからない。


支援だ!支え合いだ!と声高な人々の

対して変わらぬ認識に何度心が折れただろう。

その積み重ねが不信感を生み

孤独を強め、孤立へとつながる。

時に心はねじ曲がり

善意であろう言葉すら

疑念へと姿を変えてしまうのだ。


そんな自分に気づくとき

我が身を嘆いて、罵倒する。

「あたしの人生って何?」

「母親の資格がないんだわ」

「どこで間違ってしまったんだろう」

・・・・・・・・。

数え切れない言葉が心を蝕み

母親になったことよりも

生まれてきた事を否定する。


それでも。

生きて行かなきゃいけないんだ。

散らかった部屋に敷き詰められた布団

寝返りする度、襖にぶつかる。

ゴニョゴニョ言いながら反転し

気づけば折り重なって眠ってる。


【この子の為】に。。。ではなく

【この子の未来】をあたしが見たい。

ならば生きていかないと。


罵詈雑言、上等だよ!

母子家庭で何が悪い?

平等なんて存在しない。

強い気持ちの復活で

布団の隙間に滑り込む。


毎日毎日繰り返す、あたしは脆い。

でも言わせない!
    言われたくない!

【母子家庭は可哀想】


母子・父子家庭はいけないの?

言えば言うほど【負け犬の遠吠え】扱い。

支援だとか、支え合いだとか綺麗な言葉が飛び交うけれど

高級車の中から上から目線?

呟いた不満には憐れみの瞳。

【貧しさは心まで侵食する】と・・・

ならば、
どうすればいいのか教えてくれる?


あたし達は一日一日を生きてるだけよ

泣いてばかりと思ってるなら大間違い

らららん、笑う日もあるの

大差ないと思うのよ

あたしの家庭

あなたの家庭

■何なら変わりましょうか?■

もしかしたら、【可哀想】という認識は

まだまだ優しいものなのかもしれない。


やむを得ず出席した<○組親睦会>

要するに、ただのランチ会での事だった。

このクラスにも母子の人は数人いる。

けれど出席したのは、あたしだけだった。

行きたくない!が勿論本音ではある

けれど地域の幼稚園出身でなかった為

子供会や地域の行事などの情報収集のつもりで

渋々参加した。


当たり障りのない自己紹介から始まって

クジであたった席近くのママさんと

恐る恐る会話を始める。

30分も経たないうちに。。。

誰からともなく始まった噂話、悪口大会。

父兄だけでなく、教師や塾の評判まで

よくもまあ~こんな事まで知ってるな・・・

じんわり滲む手汗をおしぼりで拭きながら

気配を消して黙々と箸を進める。

それに反して盛り上がり始める中広間

笑い声やら驚嘆で騒がしい。

うんざりしていた会社の飲み会よりタチが悪い


携帯で何度も時間確認。

皮肉なもので、不快な時の流れは速度が遅い。

とにかく、穏便に過ぎるのを待とう。

高いランチ代を無駄にしないよう

大人しそうなママさんと他愛のない談笑で

〆のデザートを待ちわびる。


でも、世の中上手くいかなくできている。

お開きまで後、30分

「そろそろデザート頼んでくるわ」

幹事ママの言葉に安堵のため息。

そんなあたしを見てたかのように

ダイヤのピアスを煌めかせながら

上品そうなママが声かけてきた。


「ねぇ?○さん家はお子さんどうしてるの?」

きたきた・・・恐れてたこの瞬間

・・・ところであなた達は軍隊ですか?

乱れなく振り向くママ達、首の動きはザッとした音たてる。

「ええ。。。まぁ」

「え?親御さんと住んでないの?」

「ええ。。。まぁ」

「え?なんで?大変じゃない」

「ええ。。。まぁ」

「え~!お子さん寂しいんじゃない?」


この不可解な会話お気づきですか?

互いに【え】から始まっている。

興味本位の【え?】

誤魔化したい(めんどくせ~)の【えぇ】


これをきっかけに次々飛びかう【え?】という矢

(うるせ~な、ほっとけよ)

心で毒づいても言葉にはできない。

<誤魔化せば、次は子供が標的になる>

<無神経に子供からアレコレ聞き出すだろう>

脳裏をグルグル回る映像が

爆発寸前のあたしの導火線をしけらせる。


いつの間に振舞われたのか

ちっちゃいデザートが綺麗な器で輝いている

見かけばかりで、美味しくないデザートを

怒りに任せてグシグシとフォークで刺しながら

愛想笑いだけでやり過ごす事にした。


ダイヤママは取り巻きとあたしを交互にみながら

デザートフォークをタクトにし

話を加速させていった。


「ふ~ん、母子も大変よね

  でもね、聞いて聞いて!
    私も今大変なの。。。

主人が又車買っちゃってね
家のローンもあるし、娘のピアノの発表会もあるの
欲しがってるドレスは可愛いんだけど
お値段もね~それなりにするのよ

学習塾もランクあげたいから
【仕方なく】実家の会社で事務始めたの
毎日毎日、忙しいたらないわ」

(はいはい、それは大変ですわね、ケッ)


しかしまさかこの後に、

衝撃の台詞を聞く事になるとは思ってなかった。


「でもさぁ~
  母子っていいよね~国から援助のお金もらえるんでしょ?」

「あ!医療費とかも安くなるんだって?」

「子供はよくケガや病気するものね」

「薬買わなくても病院行けば貰い放題なんでしょ?」

「え~そうなの?いいなぁ~!医療費ってバカにならないのよね」

「あ~あ~私も母子になろうかしら」

「あはは~いいんじゃない?
   旦那でストレス溜まることないし」

「うんうん。恋愛もできるじゃない?不倫じゃないもん」

「憧れの独身に戻れるのね~」

「○さん、羨ましい~彼氏いるんじゃない?」


怒りを通り越すと不思議なものだ。

誰の話をしているのか分からなくなる。

ダイヤママと目が合った瞬間

まな板の鯉になってるのが我が身であると思い出した。

一気に噴火寸前なあたしを

<次回の幹事決め>のクジ引きが救ってくれた。

幹事にならずに済んだ事が幸いし

もうバカみたいに盛り上がる声も姿も見えてない。


あたしの脳内はランチの損得勘定に集中し始めた。

1・自分じゃこれない店だから=+2
2・噂ほど大した味じゃなかったから=-1
3・一瞬だけセレブ気分だったから=+1
4・この金額ならセルフうどん何杯分?=-5
5・結局時間の無駄だったわ=-10

でも、子供の為だと思えば・・・

え~い!±0でもういいや!!


あたしと同じ瞳をした仲居さんが襖を開けた

はぁ・・・やっと帰れるわ

「ねぇ?まだお喋りしたくない?どこかお茶でも行きません?」

紫のオーラを纏った魔女の声がする。

一旦トイレに逃げ込んだ後

「これからもよろしくお願いしま~す
         ありがとうございました♪」

近くにいたママさんに笑顔で挨拶をし

速攻で店をでた。


駐車場には外車だの、国産高級車だのがずら~り。

そのずっと端っこに

あたしの愛車、ペンキの剥がれた赤い自転車ポツン。


「え?自転車できたの?信じられないわ」

「自転車なんてジムでしか乗らないわ」

そんな声が聞こえそうだ。

逃げ出すように荷物をカゴに放り込み

自転車のペダルを思い切り踏み込んだ。

見つかると嘲笑われそうだから

車の通らない裏道を突っ切っていくあたし。

幻覚か?被害妄想か?

どちらでも構わないけれど

つくづく勇気という名の図太さが欲しいと思った。


「あら~じゃぁ、一度母子家庭を体験してみたらいかがですか?

わずかですが、児童扶養手当がもらえますよ。

手続き面倒ですけどね

ランチ三昧できる程はもらえないですけどね

アパート探しも苦労するけど

皆さんにはお家がありますものね」


言えたとしたら、すっきりするだろうなぁ~

でも、自分の心の貧しさを嘆くだろう。


怒りと情けなさに打ちのめされたけど

これが母子家庭の現実なのだろう。

無知程怖いものはない。

けれど、かつてのあたしも同類だったかもしれない。

隣の芝生は青いんだっけ?

ならば
 母子家庭も青く見えるのだろうか・・・

■怒りの年末年始■

世間が浮かれるお盆や正月。

これ程、厄介なものはない。

生き辛い!とまでは言わないが

生活に支障ありまくりなのだ。


あたしは日曜のスーパーが苦手だ。

家族4人以上で狭い通路をカートでうろうろ。

まとまっているならまだしも、

カートは子供の動くおもちゃとなり

お父さんは、迷子のようにうろうろ、オロオロ。

周りの迷惑顧みず、商品持ちながら激怒してる姿が

あちらこちらで、うるさいったらありゃあしない。

ほのぼのとした仲良し家族の姿をみた経験はほぼ皆無。

店内のあらゆる場所に怒りスタンプが増殖していく。

日曜でさえこの有様なのに

盆・正月はこの比ではないのだ。


じいちゃん、ばぁーちゃんが+され家族は更に膨れ上がる。

それだけでも、あたしは血圧上昇なのに

未婚の兄姉弟妹も追加された家族と遭遇しようものなら

空腹感もぶっ飛んでしまう。

更に更に厄介なのは、こういった混雑時程

試食コーナーも倍増する。

いつもなら、せいぜいウインナーや、ヨーグルトや牛乳あたりが定番なのに

ピザやら、スープやら、刺身やら。お好み焼きなんて時もある。

最悪なのは、最強食材の肉だろう。

ちっちゃくカットされた肉がホットプレートで焼かれてる。

まだ生なのに、すでに何世帯かが周りを取り囲み

「まだ?まだ?」と騒いでる。

香ばしい匂いが漂ってくると

肉だ!肉だ!と倍々に増えていく。

カートと人で埋まった通路。

大回りするのもムカつくから離れたところから人間観察はじめる、あたし。


焼きあがった肉をちっちゃなトレイに入れたと同時に

無数の手が重なり合う。

誰が1番なんだろうとよくよく見れば

我が子を押しのけたお父さんがすでに食べ終えている。

 (せめて子供に取ってやれよ)

その隣の家族は人数+2つ持っている。

 (あたしには見えない人がいるのだろうか?)

家族って・・・結構えぐいな。

食べ物の恨みは・・・というけれど

家族といえど、弱肉強食なんだと痛感する瞬間だ。


少し離れたところには、ふう~ふぅ~と肉を冷ましているお父さん

子供の為になんて微笑ましいなぁー

ほっこりしたのも束の間で

よくみりゃベビーカーの子供は0歳児!

食べられないってばっ!!

結局、お父さんが食べるのだけど

背後には仁王立ちのお母さん

「あんた!何食べさせようとしてんのよ!」

口をもぐもぐさせながら激怒してる。

あーお母さんはもう食べ終わったのね。


いあいあ・・・コレがテレビなら大笑いできるだろうが

1メートル程先で繰り広げられているのだ

イライラから怒りへ、そして呆然となる我が家は母子家庭。

大家族の振る舞いに立ち向かえるわけがない。

強引に子供だけ行かせたところでもらえない。

今時はアレルギーに過敏なので

「お母さんはどこ?食べていいか聞いてきて(又は連れてきて)」

んな、間にハイエナ達は完食し姿を消している。

すでに次の焼きあがりを待ってる家族

あたしの人間観察が正しければ

肉を購入した家族は・・・いない。


取り敢えず進めるようになったから肉コーナーをスルーして

ゆっくりとカートを進める。

するとまた遭遇するのだ。

肉で喉が乾いたのだろう。

新商品ジュースの試飲に群がるハイエナ達。

対応しきれないお姉さんの目を盗み

何杯も飲んでる子供・・・とお父さん。

誰かが質問でもしようものなら

今がチャンスとばかり、2,3個もって

飲みながら惣菜売り場へ移動する。

そこには新たな食材、からあげや、コロッケの試食があり

サラダ(メインはドレッシング)があり、

デザートのヨーグルトやプリンが待ち受けている。


すでに買い物より人間観察モードのあたしは

嫌味な近所のおばちゃんのように

ターゲットにした家族をさりげなくチェック。

手にしてはみるものの、買うオーラは見えない。

にも関わらず、賞味期限を聞いてみたり世間話で盛り上がる。

当然、家族は別の売り場に移動中。

「あら?お父さん、どこ行ったかしら?
          ちょっと聞いてきますね」

絶妙なタイミングは素人ではないだろう。

当然、戻ってくる訳はなく

お寿司のパーティーセットを持ってレジへと向かう。

 (そんなにいらんだろ!?)

山ほどの箸と醤油とガリを手にした子供

万一、声かけられても

「あらま、この子ったら(偽汗)ごめんなさい」

うむ~確信犯ではあるが、素晴らしい連携プレー。


こんな事ができるのも家族あっての事なのだ。

我が家は2人だけの母子家庭。

連携プレーなどできるわけもない。


屈折だ、僻み根性だと言われるかもしれないが

母子家庭だからこそこういう事はしたくない。

試食する時は

【食べたい】でなく【買ってみたい】時だけにしている。

子供だから、ピザや肉を欲しがる時もある。

その欲求を無理矢理押さえる事はしないけど

焼き待ち、奪い合いだけはさせたくない。

運良く焼き上がりに巡りあえた時だけは

「もらっておいで。自分の分だけだよ」と言っている。


試食は楽しい。

それだけでお腹がいっぱいになることもあるだろう。

でもその喜びより

1個のパンを7:3~9:1で分け合って

美味しかったね

そう言いたい。


かっこつけだと言われるだろうが、

かっこつけてもいいじゃない。

この子はいつか添い遂げたいと願う人に出会うだろう。

母子家庭だからと、卑屈になることも

母子家庭だからと、壁にぶつかることもあるだろう。

わずかだけど、あたしに収入があるうちに

身につけておきたい、子育てのこだわりみたいなものだ。


新年がやってきた。

年末年始はどこのチラシも同じもの

大皿パックの肉やお寿司やケーキ、揚げ物セット。

どれも我が家じゃ食べきれないものばかり。

わざわざ、あの人ごみに突入し

ボロボロになるだけなって

何も買えないくらいなら

家にあるもの食べてた方がマシだ。

賞味期限切らして捨ててしまう余裕はないのだから

元旦だろうがパンたべるし、

傷みかけの野菜で鍋か野菜炒めでも作ればいい。

肉の変わりはハムやベーコン

美味しければいいんだよ

お腹膨れればいいんだよ

楽しく食べられればいいんだよ

2人だって家族なんだから

揃って食べれば、シアワセじゃん。


折角、無事に年越しできたのだから

軽くゲームでもして過ごそう。

年末年始のチラシを半分にして部屋に広げる

勿論、店名が見えないように隠すことをお忘れなく。

このチラシはどのスーパーか当てるのだ。

バカみたいと思った人もやってみて。

これが以外と難しい。

なんせどこも肉・寿司・オードブルが全面になっている。

半分にするのは肉と寿司を分ける為だ。

まずは肉面で店当てをする。

次は寿司面だ。

くだらないけど、面白い。

2人家族じゃカルタもできない。

この位でちょうどいい。

新聞は隔週契約がぎりぎり予算内。

運良く年末年始は新聞がくる。

だからこそ出来る、チラシ当てゲーム。

そこから見えてくるものは・・・?


取り敢えず、お試しあれ~

■壁をぶっ壊せ!■

どれも間違いではない。
そもそも、正解なんてあるはずない。
母親の性格も収入も、育ってきた環境で構築された思考回路も
同じ人などいるはずがない。
そんな分かりきったことなのに
兎角、世間は比較することが大好物だ。
その反面、矛盾というものに鈍感だ。

男の子の場合、<将来頼りになるから心強いね>と言い
女の子の場合、<家の事を任せられるから安心ね>と言う。
これはほんの一例ではあるけれど、大半はこんな言葉を吐く。

子供が1人、2人、3人、4人…。
男ばかり、女ばかり、半々だったり。
家庭によって子供の性別も人数も違うのは当然の事だ。
確かに、1人育てるのと、複数育てるのでは母親の負担が随分違う。
子供の年齢差によっても、負担の割合は変わるだろう。
その一方で、僅かではあるが、3人以上だと免除だとか、手当が少し増える。
(本当に僅かではあるけれど。。。)
年々、母子への手当などが減額されたり、厳しくなっている。
その中で、母親は子供を育てている事を少しは理解してもらいたい。
そう願うのは戯言なんだろうか?

まだまだ男社会なんだなと感じるのは
母子への非難や偏見に比べ
父親である男性に世間は甘いと感じる事だ。

ニュースの特集記事でみたのだけれど
1・慰謝料や養育費をもらってる(30%前後)
2・実家に戻って暮らしている (20~30%弱)
3・母子を理由に差別的行為を受けた(80%強)

4・その他を含め、厳しい現実が色分けされていた。
現実に、私も部屋を借りるのにいくつも断られた。
管理会社がOKして、引越し日まで決まったのに
何故か大家があれこれと条件を付け出して
結局貸したくないと言われてしまった。
引越し準備も進んでいたのに、
突然、住むはずの部屋がなくなったのだ。

別の物件では空き部屋が沢山ある為
どの部屋にするかを決める日に
「すみません…上司から借りてもらわなくていい。と言われて」
ドタキャンされてしまった。
通帳コピーや定期などを調べられ、管理会社が許可を出したのにも関わらずだ。

突然幼い子供と放り出されては、流石に絶望の文字が脳内を埋め尽くす。
怒りもあったが、気持ちを押さえ
「契約の2年間分を先払いにします」とすがりついたけれど

「母子には借りてほしくない」
「物件のイメージが崩れる」」
「男を連れ込むだろう」
耳を疑う言葉の応酬に反論の気持ちが粉砕した。

暴力・借金・浮気・ギャンブル…
離婚理由は多々あるが
・我慢できない妻が悪い。
・そうさせたあなたが悪い。
言われた経験がある人が多い事に驚いた。

また、子供が1人の場合
「一人っ子で可哀想」と言われる。
反面、「1人だから、そんなに苦労はしないでしょ」と言われ
最悪なのは「子供1人なら彼氏も作れるじゃない」と笑顔で言われた事だ。

彼氏を作る時間があるなら、子供と過ごしたい。
そもそも、オシャレだ、ランチだ、なんて余裕など有りはしない。
もちろん、恋愛しても悪くはないと思う。
世間様からの冷ややかな「よかったね」の言葉に耐えられるならば。
そう思う私は心が歪んでしまってるのだろうか?

そもそも幸せな家庭を作りたいと願わなければ
結婚などしなかった。
母子になったのは苦悩の末の結果なのだ。

母子家庭でもいいじゃない。
全ての人が理解してくれる等と思うほど幼くはない。
長く根付いた「嫁いだら耐え忍ぶもの」的思考も
簡単に変わるとは思えない。
恋する機会に巡り会えた人は恋すればいい。
それで笑顔になれるなら、
生きてる意味を感じられるなら。

周りは無責任なものだと実感してる人も多いでしょう。
振り回されて無駄なストレスを増やす事ほど愚かです。
自分の人生を楽しみながら
大切な子供を守れる様に
笑顔で母子の時間を過ごして行きたいものです。

自分自身へ言い聞かせてる言葉ですが、難しいです

長年、培った壁は強敵過ぎなんだもの(笑)

■支援者VS貧困母子■

自慢じゃないけど、我が家は【ド!貧困家庭】。
母子家庭であると言う事は、それに至る理由が当然あるわけで
負が負を呼ぶ、まさに負のスパイラル
「・・・嬉しくねぇ=3」(失言失礼)
投げやり暴言吐きたくなる気持ちを少しでも汲んでいただければ幸いです。

私自身が男勝りで負けず嫌いだった事もあり
仕事に恋するキャリア女でした。
いわゆるヘッドハンティングのお話を頂いた事も数回あるほど
燃えておりました。
現在の家庭状況諸々は、いつかまた書けたらとはおもいますが
兎に角、当時に反し今は
<じっと手をみる>生活なのです。

前章でも書きましたが、部屋1つ借りるのにも母子には難題山積みです。
現在の住居も、できればもう少し安い所にしたいと思っていますが
以前のあの屈辱的扱いはトラウマになり
また、引越しにかかる労力・金銭・時間等々を考えると
じっくり探す余裕もない為、踏ん切りがつきません。
数々の請求書・支払日になると
ため息が真夏のグミの様にペタペタと部屋中に貼り付きます。
グミ化した、ため息だけならよいのですが
時間の経過と共に、毒素を含んだグミを吐き出す様になり
あれよあれよと~どよどよ~んと重苦しい空気に。
そして、ブツブツと魔の呪文を呟き始めてる我が身に気づくわけです。

温暖化だか何だか知りませんが
真夏・エアコン節約で、網戸にしても入ってくるのは爽やかな風ではなく
捕まえることさえできない小さな虫と、魑魅魍魎のような熱風。
温暖化だか何だか分かりませんが
真冬・エアコン代わりに毛布にくるまり、カイロ貼りまくっても
身体が低温やけどする事はあっても、つま先・指先はドライアイスの様。
「あたしに触れるとやけどするぜぃ!」な越冬なわけです。

恐ろしく古いPCに向き合って、真夜中にブツブツ言いながら
降りてくる言葉にロクなものはありません。
それでも、
PCあるじゃん、エアコンあるんじゃん、そこそこの部屋に住んでるんでしょ?
そう思われる方もいらっしゃるでしょう。
しかし!それは、男に負けるもんか!と働いたあの時代があったからこそ。
見事に減っていくお金パワーは健在でして
子供の学費も必要だし、将来の為に少しでも残してあげたい。

故に、スーパーの無料水をせっせともらいに毎日自転車爆走。
ちまちまとコンセントを抜き、待機電力節約。
掃除機は滅多に使わず、昭和の母のように、ホウキとコロコロで節約。
コンビニの前を通過して、閉店間近のスーパーに駆け込む日々。

しかし!
戦利品を勝ち取って満足気にスーパーから帰った私を待ち受けているのは
無料水でできあがったプチ池、鯉の代わりは埃かおもちゃがプカプカ。
消したハズなのに玄関からキッチンまでの全ての電気がついており
鼻歌うたってトイレの中で和んでる我が子供。。。
握り締めた拳をブルブルさせながら
<じっと手をみる>日常。
私が居ようが居まいがトイレの度に大家族か?のように
部屋中が明るいのです。

壊す&失くす&忘れる
子供が親の意に反する生き物なのは
我が身を振り返れば・・・思い当たる事多々ありありですが
貧困の烙印をおされている我が家では
「もう!無駄でしょ」程度の怒りでは済みません。
瞬時に頭の中のそろばんがカチャカチャ動き始め
この無駄をどこで穴埋めしようかとため息吐くわけです。
グミです。
ドロドロでネトネトな不味そうなグミ・・・。

以前、ある支援団体から
【貧困家庭代表】に選ばれてしまいました。
んなもん、選ばれたくないわい!と思いましたが
「お礼だします」の一言で統計作りのアンケートをお受けしました。
2時間近く貧困自慢のような話を嫌々したわけですが
期待していたお礼は・・・
500円程のちっちゃな菓子折りでした。
それも子供が食べれない激辛系。

あの~。言いたくないですけど。
貧困家庭代表に選ぶ位の家庭なのですから
500円程の謝礼なら、せめて商品券とか図書カードとか
現金に近いものにしていただきたいものです。
お洒落な高級感いっぱいの箱に
ちょろっと入ったお菓子では、お腹膨れませんの。
まして子供が食べれない辛さのって、ないんじゃないですか?
だったらりんご1個のほうが嬉しいです。
ダム放水の様に溢れそうな言葉も
(だから貧困の人って嫌なのよ)
そんな声が聞こえてきそうな(思い込み)気がし
間違ったプライドと負けん気が邪魔して
笑顔で受け取った上、
「わざわざすみません」なんてお礼まで言ってしまった。
な・・・情けない。

また部屋中をどす黒いため息だらけにしながらも
 あたしが支援者の立場だったら、体裁のいいちっちゃなお菓子より
 「失礼かと思ったんですが、美味しそうだったので~」って
果物とか、ちょっと高価な100%ジュースとか、
何かしらお腹に、それも子供のお腹が満たされる物を選ぶなぁ~。

このような事は実はまだ序の口で
まだまだ温度差を感じる経験はあるんですけどね
支援者・支援団体の方とお話をするより
今まで決していい印象はなかったけれど
行政の方の方がストレスがない事を感じる今日この頃。
あたし、人間的にも貧困になってしまったんだろうか?
またため息。。。

そうそう。
余談ではありますが。
2時間がっつり質問され続けた私より
私を紹介した方のほうが
でっかくて立派な菓子折りを受け取っていたのをみてしまいました。
あたし・・・これ以上、心貧しくなりたくないので
この話は終わらせていただきます。

はぁぁーぁーぁーぁーぁーぁー。

■とりあえず■

歳を重ねる毎に、1週間が、1ヶ月が、1年が。

早くなるのは至極当たり前な事かもしれないですね。

色々な説があるようですが、今それは置いといて。

母子になってからというもの、その加速ハンパないったらありゃしない。

生活に追われてるからと言えばそれまでなんですが

【闘う】というキーワードが否応なく、

いや!<もれなくついてきます>という有り難くない状況だからでしょうか?

戦国の世、敵の動きを伝える為

馬にまたがり疾走し、林の中に潜んでいる敵方を

刀を振りながら蹴散らして

ただただ、駆け抜けていくかの様に。

すごく分かり・・・辛いですか?

すみません。


どんな事でもそうだと思うのですが

当事者にならなければ分からないこと、見えないこと

思いつくことさえなかった事

喜怒々楽々~らららん♪母子家庭

喜怒々楽々~らららん♪母子家庭

  • 随筆・エッセイ
  • 短編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-12-26

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. ■撲滅!固定観念めっ!■
  2. ■何なら変わりましょうか?■
  3. ■怒りの年末年始■
  4. ■壁をぶっ壊せ!■
  5. ■支援者VS貧困母子■
  6. ■とりあえず■