『 彼女の綺麗な本棚 』

彼女は誕生日の度に本をねだる。

「貴方が読みたい、まだ読んでない本が欲しい」

妻は素敵な本棚に、僕が贈った本を綺麗に並べている。
本なんて一切全く全然読まない癖に、だ。

「読ませてよ」
「駄目。私の大事な本だもの」

女心とは、非常に複雑で、とても理不尽だ。

『 彼女の綺麗な本棚 』

『 彼女の綺麗な本棚 』

極短小説。

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-12-20

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