くるり、くるくる 蔵元なな子 母はくるくるよく動く。 幼い私はいつも背中にせおわれて。 その重しをものともせずに 母はくるくるよく働いた。 私の視界もくるくるまわり いつしかすっかり夢の中。 夢の中でも、くるくる、くるり。 くるり、くるくる