それでも生きること

それでも生きること

花は花であることを諦めない
花はなぜ花であるかとは考えない
それでも大地に根ざし 恵みをうけ芽吹き やがて開花する

時に人は人であることを諦めようとする
時に人は自身にむけ 残酷にも存在の価値はないとそのかけがえない命を否定する

もしそれがその人の性であるのなら おおいに諦め 否定すればよい
人が人らしく悩み苦悩し自己を否定すること
それは花が花らしく生きるように 人は人としてそうして成長するのだから

あるがままに、悩み生きること
転じてそれはこの世のもっとも美しい花となるからだ

それでも生きること

それでも生きること

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-12-14

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