お布団帝国の中

布団の中は温かいな、極楽極楽。でも毎日毎日いると、なんだかそれは牢獄のように感じるのは何故だろうか。
布団は強制的に寝かしつけてくれるもの。でも幸せな暖かさがある。苦痛はない、不思議とね。
でも毎日毎日、布団の暖かさに甘えてると良いことは起きないと思っている。
でも私は毎日毎日布団の中にいて、その暖かさに甘え切る。
寝てる時が一番幸せ。寝てる時が一番楽。世の中の幸福や嫌悪や様々な波に揉まれなくて済む。
毎日毎日が夜であってほしい。毎日毎日が、そうあってほしいなとは思ってしまう。
怠けで、堕落で、仕方ないのはわかっている。頭じゃね、でも布団はまるで麻酔のように私を幸せに包んでくれる。

お布団帝国の中

お布団帝国の中

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-12-12

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