低い夜空

近くの公園に座り、水平線上に続く星を眺めていた。 近くの、数件の家の明かりが無ければもっと綺麗だろう。

冷たい空気と、人差し指と中指の先に挟んだ小さな暖かい火種。遠くに聞こえる車の音。


白い煙を吐き、空を霞ませる。浮いている窓の明かりは、電灯の明かりに照らされる私を見下ろす。タバコをベンチに押し付け、排水溝にねじ込んだ。このまま30分程、ラジオを聴いていよう。そう思った。

低い夜空

低い夜空

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-12-10

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted