紙の公園 31~35

遥人は、その水の音を聞いているだけで、心が少し辛くなった。
自分は、最近何を頑張っているのか、考えてみたが、何一つ思いつかなかった。
だがその前に頑張るものがないのだ。
あいつらは、あんなに頑張っているのに……
遥人は、珍しく公園に寄らずに帰っていった。

遥人は、家に帰り自分もなにを頑張ろうか、考えてみたが、これといってやりたい事が、見当たらなかった。
そして本を読み始めてすぐに思った。
「小説を、書くなんてのは、どうだろうか…」
なんとなく、思いついた事だが、少し始めて見ようと思った。

遥人は、そう思うと、紙と鉛筆を手に取り考えた。
自分が思ったより出だしは、好調だったが、すぐに手が止まってしまった。
その小説は、続けるのは、難しいと思いその紙を破って捨てたが、考え方が良かったので、テーマはそのままで書くことにした。

そして、一つ書き終わり、時計を見ると2時間もたっていた。
一つ書き終わったと言っても結局、詩になってしまったが、遥人は、とても満足していた。
タイトル (スプートニク1号)

スプートニク1号とは、1950年に旧ソ連によって、打ち上げられた、人類初の人工衛星のことである。
この詩は、自分が、初めて書いたものだったのと、星がテーマだったのでタイトルをつけて見たが、自分でも何度も読み返す出来だった。

紙の公園 31~35

紙の公園 31~35

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-12-10

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