作り者

yuhk0106

ひきこもり社会人・孝太の仕事は工作すること。ネットで依頼され、こなす。そんなある日、意外な依頼人がきた。

孝太

俺はひきこもりだ。
別に勉強ができないわけではない。
むしろ先生から褒められるくらいだった。

体育、物理、数学、化学、生物、英語。

この教科だけはかなり長けていた。

ただ性格にくせがあるだけ。
人と関係がまともにもてない。

ひきこもりになりたての時に丁度DV親父が死んで孤児と化した。
どうしようかと考えてから、自分の得意分野をつかい
家にあるエアガンを改造し、ふざけ半分でネットオークションに売ってみたら高値で売れた。

ーーこいつはいい。

そこから今はこの商法で金稼ぎ。
生活する分には十分な状態だ。

危険な依頼人

週に1回は依頼がくる。
みんな、サバゲー専用にするらしい。
今日もいつものようにパソコンを開く。

イライガイッツウキテマス。

来たな。と、思いあけると


孝太さん、お願いがあります。
覚えてるかな?
ケンだけど?
ねえ、お前武器作れるんだろ?
金は大量に払うから注文頼む。

ケン・・・・・・古き友人だ。
しかしあいつはなにをしてる?
金を大量に払う?
不気味だな、注文は?


・ショットガン×50
・手榴弾×100
・スミス&ウェッソンM29 ×50
・IMI デザート・イーグル×50
・M4カービン×20
・ウジ×25

早急に。頼んだぞ。

「こいつ、何言ってんだよ」
それしか思いつかない。第一サバゲーじゃあこんなものは使う必要がないはずだ。
ひきこもり、でもサバゲーは行くのでわかる。



こいつは武器の依頼なんかじゃない。


凶器だ。

究極の選択

確かに俺はある程度似たようなものは作れないこともない。
しかし今回は依頼を受ければ犯罪者になる。

俺は武器を作るんだ。凶器なんて。

いや、軍に才能を買われるかもしれないぞ?

究極の選択だ。
ケンは知ってる。俺の性格を。
断れないことも、自分で選択肢を増やしてしまうとこも。

ふーっ、とため息をついた。
条件をつけてしまおう。
それなら作れる。


ケンへ
返信だけど、現地までつれていってもらえないか?
依頼の品は現地で直接渡したい。
作る条件だ。もしダメなら、申し訳ないが別をあたってくれ。

送信。

しばらくすると、返信が来た。

孝太へ
了承した。誤解を解くためにも連れて行こう。
俺が迎えにいく。

よし、商談成立。

再開と再会

足りないモンを片っ端から購入した。
金はすんなりと送ってくれたので
苦労もせずとりかかった。
運よく他に依頼がないため集中してつくれる。
と、いっても作業員は一人だから、作り上げるまで三ヶ月かかった。
睡眠時間は一日2時間眠れりゃ上出来なくらい。

ケンに完成したので迎えに来いと連絡すると

早く来い、あの廃墟だ


スーツケースに注文品をいれ早速向かうと
ケンが走ってきた。

「お前今何してるんだ。これは凶器じゃねえか」

「お前こそ武器作りのプロ気取りか」

「ケン、お前犯罪者にでもなったみたいだな」

「孝太。早く寄越せよ。依頼人に」

やはり甘くみてたかな

犯罪者

 選択肢にはあったのにな。
だいたい銃を指定し、しかも軍人が使うようなもんだされりゃ怪しい。

「お前、何があった」

「孝太はくせのあるやつだ。けどよき友人だ」

「なにがいいたいんだ」

「俺は孝太にイラついたことがない」

「イラついたヤツを片っ端から殺すつもりか?」

「故障しても平気なように大量に注文したよ。さて、品は手に入ったし試しうちしようかな。」

「・・・・・・孝太。あばよ」


彼が俺に向ける姿より先に、血を流したおれているケン自身がみえた。

「悪い。SIGが俺のでね。お前のは模型だよ。
作り物の俺をなめちゃあ困る。作れるのが銃だけじゃないんだぜ。」



ーーあばよ。

作り者

作り者

  • 小説
  • 掌編
  • アクション
  • ミステリー
  • 成人向け
  • 強い暴力的表現
更新日
登録日
2015-11-29

Copyrighted
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  1. 孝太
  2. 危険な依頼人
  3. 究極の選択
  4. 再開と再会
  5. 犯罪者