我が儘
よく有る話
誰か私を探して
星の降る夜、私は貴方に誓ったの。
「私を決して探さないで」
って
『あんた迷惑なのよ、あんたなんかが蛍君の隣に居て良いと思ってるの?』
思ってないわ。微塵も、
『あー、うっざ。早くきえてくんないかなぁーあんた』
ごめんなさい。
『ヒソヒソヒソヒソヒソヒソ』
私が、私が一体何をしたっていうのよ!っっ蛍君と話していたから?調子に乗った??
いつ、私が、何処で、そんな行動をとったって言うのよ。
「どうしたの?闇ちゃん、顔色悪いよ」
「うん、大丈夫。ねぇ蛍君」
「なに?」
嗚呼、こんな私にも話しかけてくれる人だったわね。貴方って。本当に
「優しいね。」
「どっ、どどどとうしたんだよ急に」
「なに焦ったの?大丈夫?」
「いや、大丈夫大丈夫ダイジョウブです。それより闇ちゃん言いかけてたことは?」
「ん?あぁ、やっぱり何でもない」
「えー、なんでだよー教えろよー」
強いて、すこしだけ例え話をすると。
「もし私が知らない宇宙人と遭遇して何処かに連れ去られたとしても、絶対に探さなくていいからね」
貴方に完璧な笑顔を作れていたか、口調はおかしくなかったか、彼はとても鋭いからなぁ
彼の顔は瞬時にして真剣な表情に変わった。
「嫌だよ」
な、
「なん、で」
お願い、その先は、、
「当たり前じゃないか、俺達は友達だろ?」
ほっ
それで良い。ありがとう蛍君
「そうね、でも私が蛍君を拒絶したときは、、」
「そんなの絶対にありえないよ!!」
彼の顔がどんどん歪む。哀しみか、淋しさか、否
「何でそうゆう事言うんだよ!俺達友達だろ!?やめろよ!」
「ごめんね、そうだよね。」
貴方は何も知らない。いや、知らなくて良い。こんなに苦しい世界を知ったら貴方はきっと壊れてしまう。
「じゃあ、またね」
「明日になったら、もうあんなこと言うなよ」
「分かった、ほんとにごめんね」
「じゃあまた明日」
「うん」
一人になると聴こえるの
『早く死ねよ』
『死ね』
『生まれてきたこと自体が間違ってるんだよ』
『早く』
早く
『死ね、死ね、死ね、』
誰か
『間違いを正せ』
「助けて、、」
私に明日が来るのなら、それは死後の世界の話だろう。
我が儘