私の哀の感情

私の哀の感情

悲しくて涙を流す、誰しもが経験があるのではないでしょうか。
泣きたいとき、泣けないとき。そんな時の気持ちを書いた短編です。

ただ静かに、そっと。

夜、布団に入って眠りにつく。
その過程のひとつに、必ず涙が含まれている。

愛用のクッションをきつく、きつく抱き締めた。
流れ出る涙を、声を、クッションに押し付けた。

どんなに押し殺しても漏れてしまうその声は、気づけば大きく大きくなっていく。

朝は必ず。

泣けば泣くほど悲しさは募る一方。
泣き止む気配などしないその涙は、私の心と反射して頬に伝い落ちていく。

嗚咽と共に流れる言葉と共に、わたしはいつの間にか夜の闇に溶け込んでいった。

軽快な音楽が鳴り響く。
時計の針は7時を指している。
ああ今日も始まる。新しい朝。

今日も、明日も。わたしは泣き続ける。

それは私の哀の感情からくる哀しみなのだから。

END

私の哀の感情

閲覧ありがとうございました。
これは実際に私が辛く、苦しいことがあった時に書き記したものです。
本当にこんな感じでした(笑)
「辛い時は人に甘えろ」と叱られていたものです。

私の哀の感情

短編小説 哀しみ

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-11-28

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  1. ただ静かに、そっと。
  2. 朝は必ず。