手、またの名を叡智

綾崎


真珠の白


はっきりと浮きたつ波


力強くも長くのびた船跡


桜の花弁の北に薄い三日月


西に映るは黒い星


海面下に広がる波紋






蜃気楼に手をのばす


瞬く光に抗う勇気はない

手、またの名を叡智

手の届かぬ貴方に。

手、またの名を叡智

銀の証は私を捕らえる。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-11-22

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