どうか私に百合の花を

そのままです。
一話一話短い話を書いていきます。
個人的に楽。読むのも楽。

一話


明日は私の誕生日。
一人きりの狭い部屋で迎える、死に近づく一歩一歩。
明日は土曜日なのだけれど、いっそのこと仕事が入ってしまえばいいのに。
今日も、明日も床は冷たい。
テレビをつけてもおもしろくない。
毎日忙しいという割に、忙しさにすり寄ってしまっている。
こんな日にはあなたの鋭い言葉が愛おしい。
床にうずくまって、寒くないように、寂しくないように。
夢の世界へ。

どうか私に百合の花を

どうか私に百合の花を

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • ホラー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-11-21

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