しろいまる
星と共に、黒と共に
白い体を闇に浮かばせて。
やっと、やっと姿をあらわせた貴方は
静かに星と子守唄を。
やがて来る朝への鎮魂歌を。
星とは随分長い付き合いらしい。
実際彼自身も星だ。他の星とは違う、特別な存在
うさぎだって飛び跳ねるように
どこまでも美しいその姿に身をゆだねて溶けてしまいたい
闇に飲まれんとするその体を支えてあげたい
朝という死に鎮魂歌を送りながら自身も静かに去るその儚さに
いつもただただ胸を打たれる。
貴方はいつから其処にいるのですか
いつから、私を照らしてくれるようになったのでしょうか
太陽とはよく言い争っている。
奴の光が、貴方を闇の世界で一つ、大きく目立たせて。
そのくせ昼間は奴のほうが良く光るもんだから、貴方は見えなくて。
でもそれはとても素敵、素敵だ。
太陽はさびしがり屋なんですよ
夜を歌う貴方を羨ましいと言っていた。
だからどうか、夜のほんの少しの間だけ
光をまとって歌を歌ってください
しろいまる