レ・ミゼラブル in コンサート

『レ・ミゼラブル』の舞台はもう数え切れないくらい観てきた作品だけど、このコンサートは
あのマリウスに久々に戸井さんが出演される事になったので、ここにUPします。

レミ・コンが広島で行われると知った我々戸井フアンがマリウスになんとしても戸井さんを
出演させて下さいと、何度もお願いして実現(・・・かどうかは判らないけど(笑)した
舞台というので、特に思い入れが深い。

2004/12/25・26 『レ・ミゼラブル in コンサート』 広島アステールプラザ

ジャンバルジャン=山口祐一郎

ジャベール=(25日)岡幸二郎

      =(26日)今拓哉

エポニーヌ=新妻聖子

ファンティーヌ=マルシア

コゼット=河野由佳

マリウス=戸井勝海

アンジョルラス=(25日)今拓哉

        =(26日)岡幸二郎

テナルディエ=駒田一

テナルディエ妻=瀬戸内美八

ガブローシュ=局田奈都子

グランテール=阿部裕

このコンサートが広島で有ると知ったのは5月の「屋根の上のヴァイオリン弾き」に行った時のチラシだった。おぉ?広島で「レミコン」が有る??!

すぐにチケットを申し込んだのだが・・・、その後色々有って・・・(笑)

しかもその後のキャスト発表で広島公演に待望の戸井さんがマリウス役で出演されると決まった!やったぁ?! 切望していた戸井マリウスが聴ける??! 最初は25日だけだった公演日が早々と売る切れたのに伴い26日が追加になったが、これもあっという間に売り切れた! 広島にもこんなにレミゼフアンがいたのか・・・?チョッと不思議な気がしたが、広島が千秋楽とあって全国からの追っかけも大挙して訪れていたようだ(笑)

さて25日の当日会場へ着いて見ると楽屋口辺りにはもう大勢の人だかりがしていた。へぇ?広島でも入り待ちなんてあるんだぁ?(笑) 

このアステールプラザは広島での演劇の公演がよくある所なので度々来てはいるけど今までにこんなに大勢の入り待ちなんて有ったかなぁ?

しかも広島公演のキャストはスゴイ!期待が高まった!

舞台の奥にオーケストラが陣取りその前に壇がありその下に3重くらいに椅子が並んでいて、この壇を通って俳優さんたちが出入りする。舞台の中央にスクリーンが有ってその歌に応じて舞台写真出てくる仕組み、ピープルソングの時は歌の歌詞が出ていた。コンサートといっても本番の舞台そのままの衣装なのでそれぞれの場面変換に合わせて衣装も変わる。基本的にはマイクの前に立って歌うのだが、手振り身振りが入り中々のものなのだが舞台を観ていない人が居たら果たしてその時の状態が判るだろうか・・・?要らぬ心配までしてしまう(笑) 

指揮の塩田さんが登場して何時もの華麗な振りで愈々始まった!・・・が何時もオケボックスの中に居て派手な手の振りだけを観てきたのでタクトを振る全身の塩田さんを見るのは初めてだよ?!その塩田さんの後姿を見ていて気が付いたが、かなりお尻を振るんだわ、これが・・・(*^_^*)

俳優さんたちも出てきて椅子に座るがライトが暗くて誰が何処に居るのか良く見えないが、アンサンブルの歌声からコンサートははじまった!だが残念な事にこの会場は誠に音響が悪い!コンクリートの壁に音が跳ね返るようにキンキンとした音に聞こえる。折角のコンサートなのに悔しいなぁ?!

25日はジャベールを岡さん、アンジョルラスを今さんが歌われる。しかし26日を聴いてから思ったのだけど今日のメンバーの方が良かったかな。岡さんの圧倒的な声に比べると今さんのジャベールは少し弱い気がした。今日のファンテーヌのマルシアさんは歌唱力もあり、本公演での高橋ファンティーヌの声がずっと耳にこびりついていたのだけれどマルシアさんも意外に良くて、落ちぶれた悲しいファンティーヌらしいと、その歌声に好感を持った。そして思いもかけぬことが起きたのはテナルディエが登場した時の事、なんと会場から手拍子が始まったのだ!おまけに瀬戸内さんまでも手拍子を煽る。舞台ではこんな光景は観たことが無かったから恐らくコンサートになって東京辺りで始まったのだろうか・・・?手拍子はかなり遠征組みがリードしている。兎に角駒田テナルディエは乗り乗り!!舞台とは又違った面を見せてくれてそれはそれで楽しかった。しかし駒田さんははまり役だわ?!「屋根」の時は若い男性だったのにあの面影は何処にも無い・・・(^^♪、役者さんてスゴイと思う。

1幕の終りごろようやく待望の戸井マリウスが登場した!!黒のジャケットに白のシャツの襟を立て黒のタイをゆるめに結んだスタイル・・・おぉ?マリウスだぁ?!(笑) そして歌声は相変わらず優しい・・・、これが絶賛されたマリウスの歌なんだ・・・、胸がジンとした。戸井さんが歌うマリウスのナンバーはコンサートなどで断片的に聴いた事はあるが最初から最後まで通してマリウスを聴けるのは始めてなんだもの。そして戸井さんは芝居をしている・・・、顔も立ち姿もマリウスに成り切っている・・・、ウゥーン?本公演での舞台でこの姿を観たかったなぁ!残念な事に2幕のバルジャンとの掛け合いが全く無くなっていて出番が少なくなっていたのに大ショック!!折角の広島公演なのに・・・、そしてコゼットとのデュエットでようやく拍手が来てホッとした??(^o^)/ もう?ほんとに身内が出ているような気分だよ!

エポニーヌの新妻さんは「ミスサイゴン」のキム姿は何処にも無くて只ひたすらマリウスを慕う切ないエポニーヌを可愛いくらいに演じていた。今回のコンサートで顔に墨をつけた可愛いガブローシュの芸達者なのに目を奪われた!ガブローシュは実は局田奈都子さんという女性の方が演じられていたのだがこれが小柄で全く少年にしか見えないんだ!そういえばNHKの大河ドラマで土方歳三を演じて評判を取った山本耕史さんもこのガブローシュで舞台デビューされたのだそうだ。春の「レミゼ」の舞台では青年マリウスで登場し素晴らしいと評判だった。こうして見ると歴史を感じるね。

期待していた岡さんの話題のオクターブ上げる「自殺」も聴けたが、さすが歌唱力ある岡さんでもチョッときつそうだった。でもどうしてオクターブ上げてまで高音で歌うのかなぁ??その理由が良く判らない。岡さんなら普通に歌ってもその存在感は充分示せると思うのに・・・。今さんのアンジョルラスは本当に素敵だった!カーテンコールの時にアンジョの赤いチョッキを着て銃を高く上に上げた姿は若々しくてカッコよくてまさに学生のリーダーそのもの、本公演でもアンジョルラスをやれば良かったのに・・・(笑)

カーテンコールで広島出身の戸井さんの紹介が有るかと期待したのだが・・・、無かった(涙) 地元だし、千秋楽だし、久し振りのマリウスですと一言ぐらい有っても良かったんじゃない?

でも2日間の公演は盛況のうちに無事に終わる事が出来た!広島の人達も広島出身の「戸井勝海」という素晴らしい俳優を知ってくれただろうか?これを期に戸井さんの広島での舞台公演が実現すれば良いなぁ!2日とも公演後の出待ちが凄かった!楽屋口の前は歩道があってすぐ広い道路になっている。向こう側にも同じ様に歩道があるのだがその両側にいっぱいのカメラを持った人・人・人・・・で溢れかえっていた。恐らく全国から集まった山口さんのフアンだと思われる。

このコンサートが今年の観劇の最後になる。

今年は特に東京遠征が多かったからかスゴク忙しかったと言う気がしている。

さて来年も又東へ西へ・・・、健康が許す限り観劇の旅を続けたいと思っていますのでどうぞ宜しくお願い致します。

レ・ミゼラブル in コンサート

レ・ミゼラブル in コンサート

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-01-09

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