十二時 待宵の乙女 其の長い針と短い針がぴたりと重なる真夜中人々の胸に宿るのは希望明日という新たな一頁が暗い影で染められぬ様にふたつの針は時を分かた無い唯、其の境界を示すだけほら、もうすぐ今日が明日に追い付く 十二時