恋はかけひき

「恋はかけひき」


それが私のモットーである。

はじまり

「恋はかけひき」

幼稚園入学、3週間も経たずに両思いの男の子をつくり、
幼稚園卒業までに8人の男の子と結婚の約束をする。
まあ、今では一人も顔と名前が一致しないけど。
小学校入学、同じクラスの男の子と付き合っては別れを繰り返すこと数十人、
小5になると中学生とも付き合い出す。
今ではどうってことないけど、お父さんにばれて反抗期を迎える。
中学生になると、同学年にも他学年にも告白され、
他校の人や大学生、いろんなジャンルの彼氏をもつ。

そんな私、羽田まこ。
今日から晴れて高校生です。
私、羽田まこは、高校生活でどんな記録を叩きだすのか…必見です。
さーて、そろそろイケメン探しでもしますか、

「あ!!ちょーかわいい!!メアド教えてよー」
ワックスで盛り上がった髪にひ弱な体型、その上…出っ歯⁉︎
ちょっとちょっと身の程をわきまえてよ
私とあんたじゃどう考えてもつりあわないし!
論外。

「あ、あのさ、名前なんていうの?」
今度は…顔はまだセーフだけど、
なにそのたどたどしいのにチャラい態度、、
あと、10年武者修行してから来てよね

…もー!!なんなの!!
全然いい男いないじゃん!!

そわそわ

「はぁぁーーーーー」
長いため息を吐きながら
高校の図書室の椅子に座って机に寝込む。
未だに一人も目にとまるイケメンがいないってどういうことなんだ。
せっかくたくさん勉強してここらへんじゃ一番頭のいい高校入って、
将来有望なイケメンを捕まえようと思ったのに。
ほんとふざけないでほしいんですけど。
イケメンがいなきゃ恋愛なんて成り立つかっつーの。
こんな学校で恋愛なんか起こるわけ…ん?
なんだ、あのそわそわした男子は。
図書室の本棚に隠れて…そわそわしてる。
なんだ、また私のファンか。
こっち向いてるし、暇だし、手でも振っといてやるか。

…って反応しないし。私のファンじゃないのか。
ん?
そこで、私は横にいる女の子に気がついた。
黒髪ロングの真面目そうな女の子、
私の隣で本を夢中になって読んでいた。

…ははーん。
そうゆうことね。

制服に私と同じ色の交渉校章があるってことは、
同学年か。
…ははーん。

提案

「ねー、なにしてんの。 」
私がそうやって話しかけると、その男子生徒は
大きく跳ね上がる。
「な。なに」
怯えた顔に震え声、

なんか見てて楽しくなってきちゃった
「もしかして…あそこの彼女が好きなの?」
男子生徒の顔が赤らんでくる。
ビンゴ。へー、照れちゃって、
最近の若者はほんと草食系だな。

「私が協力してあげよっか?」


さあ、のってこい。
そして、私の暇つぶしになれ。
「腕には自信あるよ?」
さあ…こい。



「結構です。」

…っつまんないの。

「あの」
「ん?」
「違ったらすみませんが、」


.


「貴方って友達いないでしょ」

恋はかけひき

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恋はかけひき

自称''恋愛のスペシャリスト”である羽田まこ。 勿論、それをいうだけの経験は積んでいる。 高校に入学して恋をした相手とは…

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-11-01

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