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君のゆびがあの子のゆめになること
知っていたから嬉しかった

赤青ピンク紫黄色緑
虹は嫌いだったけど
君が見せてくれるならきっとすきになる

明日のことは明日話して
今日は今日だけはふたりのこと話していよう

どうせもうすぐ死んじゃうから
もういま世界の終わりってことにして
誰にも言えなかった変な趣味わたしに教えて

秘密が増えるほど近づける
君のゆめのいちばん寂しいところは
死ぬときに教えてくれたらいいよ

虹色のライトの下で
君のゆびがゆめと輝いている間は
時間だって眠って待っててくれる

永遠が冷めないうちに
ふたりのいまを残しておくの

明日なんてないさ
明日なんてうそさ
替え歌うたって夜をゆく

君のゆびとゆめと憂鬱と
きらキラ光る黄緑の靴ひも

あいしたの
うそじゃないわ


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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-11-01

Copyrighted
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