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ここはよそゆきの街
サンドイッチ食べてる時だけ
わたしを受入れてくれる
ここは、よそゆきの街

行き交う車もおしゃれな人たちも
高いビルもわたしのこと知らないのに
どうしてこんなにひとりなんだろう

故郷を捨てたことなんて なかった
電車で一時間弱
立ったまま眠ってここにくる

ここはよそゆきの街
ぽかんと浮き出た憂鬱を連れて
石畳の道をゆく

広がって歩く人も
ぶつかってきて嫌そうな顔する人も
わたしのこと知らないから
この街はいつまでもよそゆきの街

カバンが重たかったの
肩が痛くて だからため息をついた

ここはよそゆきの街
いつまでも馴染めないわたしに
かなしいぐらいやさしい
よそゆきの街


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  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-11-01

Copyrighted
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