エスカルゴ

泣いてもいいよ。
叫んでもいいよ。
本当はその言葉が欲しかったのかもしれない。

誰も気づいてくれない。

誰も気づいてくれない。
だから僕も、手を差し伸べたりは出来ない。
どんどん心がおかしくなるのがわかる自分。
周りには気づかれないように、平静を装う自分。

本当は、こんなに冷静でなんていられないのに。
打ち明けると、周りが迷惑するから。
ずっと強いと思い続けて、今日まで生きてきたのに
本当はこんなにも脆くて、弱くて。
そんな自分を見せたくない意地もある。

だから、誰も気づいてはくれない。
気づかれてはいけない。

もし、心に
もし、気持ちに
もし、体にゆとりがないのなら
全てを投げ出してしまうのもいいのかもしれない。

周りはそれを逃げだというかもしれないけれど。
逃げたっていい。
人に好かれようなんて思わないでいい。

もっと自分を甘やかしてもいいんだ。
自分を自分で追い詰め続けるのも疲れたから。
本当は誰かに、逃げたっていいって言われたいのかもしれない。

……辛くても、本当は我慢なんてしなくていいんだよ。
少なくとも、僕はそれができていないから。
僕みたいな人が1人でも多く、救われますように。。。

今はまだ、僕は自分に対して厳しく。考え方、言動、日常の全てを自分のためになんてできません。
自分のためになんて、どう時間を使えばいいとかわかりません。
家族、仕事、色々考えると時々倒れてしまうけど、それでもあと何十年と自分以外の人のために動かなくてはならない。
周りが助けてくれないのなら、自らやればいい。
その考えが変わらない限り人は救えても自分は救えません。

自己犠牲などとは思いません。
でも、この世の中でもっともっと僕より辛い現状の方がいるのなら、少しでもいい、
自分のために一度立ち止まってみて。。。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-10-31

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