降水確率0%

好きでした。



いつからか覚えていないくらい

気がつけばあなたを思っていました。



      「ごめんなさい、元気でね。」



今まで何度かお世話になって会話もしたのに 名前だけしか分からなかった

最後に交わした言葉に温度はこもっていたのか


4月の雨は冷たく寒かった あなたの温もりは貰えないまま

桜も私の恋も散ってしまって

雨は止むことはなく、だけど涙は流れなかった。



愛人でも、体だけの関係でもいいから 一緒に居たかった

独りは嫌です 寂しいです。



好きでした。



本当に大好きでした。

降水確率0%

恋することに罪すら感じる。

降水確率0%

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-04-15

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