カオスな奴らと三日月荘。【黒猫は過去を語る】編

どうも。ともしびです。
今回から真面目回になります。
所々でボケたかったですけど
今回は本当に我慢しました!!!
褒めてもらいたいレベルです。
今回のあとがきにはなんと!!
日暮れ荘の作者様から感想をいただいてます!
原稿読んでもらってダメ出ししてもらったり、
怒られたり、意外な一面が見れたりとか
とても充実した2週間でしたぁ(棒)
お楽しみください。

胸の塊の黒い部分

それは三日月組が帰宅している時だった。
琅夜「なんかさー…」
冬馬「どうしたのさ?」
琅夜「とてつもなく、嫌な予感がする…」
草平「奇遇だな…俺もだ」
蜜柑「私もー」
来伊「………………」
すると琅夜と来伊の耳がピクッと動き
琅夜と来伊は校舎裏に走って行った。
蜜柑は途中で落ちた。
蜜柑「いったーい」
草平「…大丈夫か?」
蜜柑「なんとか…」
冬馬「とりあえず追いかけよう」
二人を追いかけるとそこには男子生徒の襟を掴んで
鬼のような形相をした琅夜と
ずぶ濡れの女子生徒をかばうようにして
男子生徒を殴っている来伊がいた。
その奥にはヒソヒソ話しして逃げようとしている女子生徒
男子生徒A「いってー!なんだよお前!一年の坊主のくせによー!!調子に」
襟元を掴まれている男子生徒がいい終わる前に琅夜は思いっきりヘッドバッドをかました。
琅夜「男のくせに女に暴力ふるって楽しいかおい!!!!!」
琅夜は吐き捨てると襟元を離し、男子生徒の腹に蹴りを入れる
琅夜「いいか?忠告しておいてやる。俺が見てるところで同じことをしたら…分かってるな?」
男子生徒は完全に怯えている
琅夜「今回はこれだけで見逃してやるよ。俺の気が変わる前に行けよ」
男子生徒は全速力で逃げていった。しかしあの類いの人間はまたやらかすと琅夜は確信している。
来伊「大丈夫?怪我はない…ってもうあるね…犬」
琅夜「任せろ。綾人!応急処置をしろ」
綾人「ああ」
???「…大丈夫…で…す…もう歩けますから…」
そういって立ち去ろうとするが倒れかけたところを琅夜が支える。
綾人「ひどい熱だ。すぐに看病しないと」
琅夜「保健室はすでにしまっているぞ」
綾人「三日月荘に連れてくしかないね」
琅夜「俺の部屋でどうだ?」
冬馬「衛生的にも大丈夫そうだべ」
草平「さっさと行くぞ」
来伊「クソ犬頼んだ」
琅夜「任せな」
琅夜はずぶ濡れのJKをおんぶして
三日月荘に走っていく。
その後ろ姿を見ていた来伊は悔しいような
羨ましいような感覚に陥った。


三日月荘、琅夜の部屋にて…
綾人「ふぅ…だいぶ落ち着いたみたいだ」
琅夜「そうか…この高熱の原因はなんだ」
綾人「多分、バケツで水を何回もかけられたんだ。それでずぶ濡れだったこともつじつまが合う」
琅夜「でも、ずぶ濡れのままもダメだしなぁ」
来伊「…私の部屋でお風呂に入れてくる…」
琅夜「(私…?)ああ、わかった。俺は来伊の部屋まで連れて行くのを手伝うよ。綾人は奥の部屋にミシンと糸があるからそれを出しておいてくれ」
綾人「了解」
草平「おい琅。頼まれたもの全部買ってきたぞ」
琅夜「サンキュー、キッチンに置いてといてくれ」
草平「わかった」
琅夜はJKを担ぎ、来伊の部屋に向かった。
脱衣所まで行くとJKを下ろして
琅夜「なんか困ったことがあったら言いにこい。俺の部屋にいるから」
来伊「あ、うん…でも蜜柑もいるし」
蜜柑「私も手伝うからねー」
琅夜「そうか」
そう言って琅夜は部屋に帰る
しばらくするとJKが目を冷ました
JK「…ここは…どこ…?」
来伊「大丈夫?」
JK「えっと…どちらさまですか?」
来伊「ああ、名乗っていなかったね。私は黒路来伊。あなたは?」
千夏「私は朝陽 千夏(アサヒ チナツ)です」
来伊は自己紹介を終えると千夏のおでこに手を当て体温を確認する
来伊「熱も少し下がってるね。はい、タオル」
千夏「ありがとうございます」
そんなこんなでしばらくお話していると、玄関を開けて入ってくる音と声が聞こえる
琅夜「おい、入るぞー。よし起きてるな。はい、服作っといたぜ。風呂に入って、体を暖めないと低体温症状が出るぞ」
千夏「あ、ありがとうございます…でも私帰らなきゃ」
綾人「それは分かっているけど、今の君じゃまあ途中で発熱しかねない。親御さんは?」
千夏「いえ、私は独り暮らしなので」
綾人「なら良いね。今日はここに泊まって行きなさい。大丈夫、ここは来伊ちゃんの部屋だから、男は侵入しないよ」
千夏「でも…」
来伊「問題ないよ。明日は普通に学校いったらお仕舞い。っそれくらいはいいでしょう?」
琅夜「(本当にドSか?)じゃあ俺らは帰るわ。なんかあったら適当にいいにこいよ~」
そう言って琅夜と綾人はへやから出ていった

Past the black cat

千夏は風呂に入って、
琅夜が作ったパジャマに着替えた。
それからしばらく話をしていた。
千夏「実は私…いじめっていうか差別っていうかそんな感じのを受けているんです…」
来伊「知ってるよ。あの時見ちゃったし…それに話したくないんなら話さなくていいよ」
千夏「いえ、今話さないとこれから一生後悔する気がするんです…だから話します」
来伊「そうかい…」
千夏「私の家は両親が離婚して、私はお父さんに引き取られました…」
……………………
……………
………
お父さんはもともと酒癖の強い人でした。
仕事の疲れもあって、私が家にいるときは酒を飲み寝るだけ。
そんな生活がしばらく続いた。
だけど、ある日突然
お父さんは家に戻らなくなった。
それからしばらくして、死体となって発見された。
私は親戚の家に引き取られ、その後一人暮らし
………
……………
……………………
千夏「思い切って上京して、結果的に学校でいじめられる存在」
来伊「今までよく頑張ったね…お前だけに過去話させるのもなんだから私のことも話してあげる」
千夏「ゴクリ」









〜一方その頃〜
麗奈「なーんか今日静かだねー」
草平「そうだな…で、なぜ俺の部屋にいる」
麗奈「いいじゃーん。そーくんもいつも一人でいるのは嫌でしょ?」
草平「それは確かにそうだけど…」
麗奈「だけど?」
草平「やっぱ言わない」
麗奈「えーーーーー!!!ここまで来て!?焦らす!?そこ焦らす!?」

Past the black cat 2

私の家は母と父と私の三人家族だった。
父は今まで離婚と再婚を繰り返して
私以外にも子供がいるようだった。
だけどそんなことは私にはどうでもよかった。
会いたいとも思わなかったしあっちも会おうとしないってことは会いたくないってことだから。
でも少し、その人たちが羨ましかった。
私がその人たちなら父からの暴力を受けることもなかっただろうし
ありもしない噂も流されることはなかった。
学校に行けば私は
筆箱をズタズタにされ
掃除用具入れに入れられたり
教科書をビリビリに破られたり
中履を隠されたり
観察池に落とされたりされた。
でも、家に帰れば
父が酒を飲んで待っていた。
父は私の髪を引っ張り
壁に叩きつけたり
私の上に馬乗りになって殴り続けたり
そんな生活だった。
母はそんな私をまるで存在しないかのように
見て見ぬ振りをし続けていた。
普通の人だったら確実に自殺でもしてると思う。
そんな生活を耐え続けた私の心の支えになっていたのは
家の裏側にある山にある神社と、その神社に住み着く黒猫だけだった。
学校帰りによく寄っていたからなのか
とある男子生徒に後を追われているのに気づかず
私はいつも通り神社に寄った。
次の日学校に行くとこう言われた。

『お前は家がないから神社にすんでるんだろ』

この言葉を聞いた時
私は抑えようとしていた衝動を抑えきれず
私は男子生徒に殴りかかっていた。
普通、女である私が男である奴に勝てるはずなんてなかった。
だけどその頃、私の痛みの感覚は完全に麻痺していた。
何度殴られても、私の体は疲れることもなく
男子生徒を殴り続けていた。
私と男子生徒が教師によって離されるまで
私は殴り続けた。殴り方は父の殴り方を真似ただけだったが
かなり、威力が痛いらしい。
男子生徒は髪の毛の生え際と鼻から大量の血を流していた。
男子生徒の右腕は曲がるはずのない方向に曲がっていた。
一方私は鼻血が流れているだけで、他には何もなかった。
いや、あったかも知れなかったが
高揚感と痛覚が麻痺していることによって分からなかった。
その後私は校長室に呼ばれた。
男子生徒は保健室で応急手当だけしてもらって
私の前に立っていた。
あの時の男子生徒の目は恐怖と憎悪に満ちていた。
急いで飛んできた、男子生徒の母親は明らかに私を毛嫌いした目をしていた。
男子生徒の母「あなた何してるの!!!!!!!うちの子供が一生障害を負ってもいいの!?」
来伊「…別にいい…私には関係ないから…」
男子生徒の母「関係ないって…一体どういう神経してるの!?」
来伊「…どういうって言われても普通の神経がどういうのかわからない…」
男子生徒の母「あなたッ!」
男子生徒の母は私を殴ろうとしたが男子生徒がそれを止める
男子生徒「もういいよ…帰らせてくれ…」
男子生徒の母「…ごめん…ね…」
校長「黒路!謝れ!」
来伊「…謝る必要も理由もない…私は帰る…」
男子生徒「帰るってあの神社にか?お前はあそこに住んでるんだもんな?」
来伊「もう一度言ってみろ、二度と口を聞かないようにその舌切り取ってやるよ」
校長「黒路!!!!」
私は何も言わずに校長室から出た。
そのまま、まっすぐ神社に向かった。
黒猫はいつも通り、神社のお賽銭箱の上にちょこんと座ってる。
私はいつも通り猫とずっと一緒にボーっとしてた
気づいたら周りはもう暗くなってて急いで帰ろうと思ってた。
神社の階段を駆け下りて、帰ろうとした時
私は同学年の男子達に囲まれた
その中にはあの男子生徒もいた。
怪我した男子生徒「よう…今日は世話になったな…」
来伊「…何の用…?」
怪我した男子生徒「お返しだよ!!!!」
男子生徒は他の男子生徒に指示をだし、私を殴ろうとさせる。
反応が遅れた私は確実に当たると思っていた。
だけどいつまでたっても一向に拳の感覚がこない。
その代わり聞こえたのは
???「や〜れやれだぜ…女の子一人に男が束になってかかるなんて…男らしくないねぇ…なぁ?ジュニア」
ジュニアと呼ばれた男「いや、ジュニアって呼ばないでくださいよ…まぁ…本当に見ててイラッとしましたね」
???「な?銀もそう思うだろ?」
銀と呼ばれた男「そっすね〜…じゃあやっちまっても?」
???「派手にやれ!」
ジュニアと呼ばれた男はその言葉を合図に男子生徒一人の襟を掴んで、電柱に投げつけた
ジュニアと呼ばれた男「軽いなおい」
銀と呼ばれた男「いや、師匠が馬鹿力なだけです」
そんな雑談をしている銀に向かってパイプのようなものを振り下ろす男子生徒がいた。
来伊「危ない!」
私が叫んだ時には既に当たっていた。だけど
銀と呼ばれた男「お?心配してくれてんの?」
銀と呼ばれた男は何事もなかったかのようにパイプを受け止めてた
銀と呼ばれた男「だけど、大丈夫。俺ら《未完成の陽炎(ミカンセイノカゲロウ)》はパイプで殴られた程度で痛がるような奴は入れないんだ」
銀と呼ばれた男はパイプを奪って捨ててから、男子生徒に回し蹴りを決める
???「で、こいつらの頭はお前か?」
リーダー格と思われる男は怪我した男子生徒に詰め寄っていた。
男子生徒「ひ、ヒィ!」
???「腕を怪我してるな。頭部も怪我してる…今回は見逃してやるよ…ただ次に同じようなことをしたら…わかってるな?行け」
男子生徒「ヒ、ヒィィィィィィィィィ!!!」
男子生徒が逃げるとリーダー格は私に近寄ってきて
???「初めまして、黒路来伊ちゃん」
来伊「…なんで私の名前…」
???「そりゃあ知ってるよ。僕たちは兄妹だからね」
来伊「…え?」
???「まず自己紹介しなきゃね。僕は『曇 一哉(クモリ カズヤ)』。君の親父の息子ってことで兄貴だ。今君を助けたのは単なる偶然じゃないんだよ。君を僕の家に引き取りに来た」
来伊「…でも…」
一哉「大丈夫。法的にもきっちり手は打ってある。来る気はある?」
ジュニア「リーダー、そろそろ時間ですよ」
銀「だね〜。まぁ来伊ちゃんもゆっくり考えなよ」
ジュニアはフードを深くかぶっていて、黒いマスクをしているため目しか確認できなかったが赤い瞳をしてた。
銀はキャップ帽をかぶって、普通の服装だ。髪は黒く、目は緑色
一哉は私と同じ黒髪で、黒い瞳だった。
一哉「悪いな。またんど、もう一回来るからその時に答えを聞かせてくれ」
こうして、私は家に帰った。
家に帰ってからさんざん殴られたが
私は何も感じなかった。頭の中に『兄』の言葉が残っていたからだ。
それから一週間後、『兄』は家に来た。
一哉「来伊はこちらが引き取ります」
父「だめだ。こいつは渡せない」
一哉「こちらの書類を見ていただければわかりやすいと思いますが、あなたは虐待の罪で5年間来伊に近づくことはできない。よって僕が引き取る」
父「そんなの認められるか!」
父は一哉に殴りかかろうとした。
その時、窓が割って人が飛び込み、父の腕を掴み背負い投げの要領で投げ飛ばした。
この戦い方はみたことがある。あの時の赤目ジュニアだ。
ジュニア「怒りに身を任せ、悪を正義と履き違えたまま、か弱き少女の心を踏みにじろうともした…故に貴様にはそれ相応の罰を与える…」
一哉「やめろジュニア!!!そんなことをしたら!!!お前が!!!」
ジュニア「すいません、今回はもう我慢できません」
するとジュニアはフードを外し、マスクをとった。
ジュニアの顔は赤い目、微妙に赤い髪の毛、目の下にパッとみメイクに見えるがよくよく見ると皮膚が変色して、メイクのようになってる傷というか痣というか、そんな感じのものがある。
ジュニアは「ふぅ」と一息つくと右肩あたりが赤く染まっていった。
ここで私は一哉に抱え込まれ逃げていった。
そして、私はいつの間にか気絶していた。

話が長かったろう?休憩だ。

灯「わーい」
来伊「いや、何してんねん」
琅夜「何気にちょっといいところだったんやで」
灯「エセ関西弁はやめといたほうがいいよ」
琅夜・来伊「はい」
琅夜「そういえば、なんで俺たち二人しか呼ばれてないんだ?」
灯「よくぞ、聞いてくれた。君たち二人はこの三日月荘シリーズで一位、二位の人気を誇るキャラなのだ」
来伊「そもそもこの小説言うほどに知名度ねぇじゃん」
灯「ギクゥ」
琅夜「まぁ読んでくれてる人に聞いたところでしょ?」
灯「そうだよ。それじゃあこの休憩時間を使って質問返しと行きましょうか」
琅夜「ああ…そういう…」
灯「一つ目の質問」
『来伊ちゃんの今履いてるパンツは何色ですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!』
来伊「………………」
琅夜「……………」
灯「えっと、今は白色でピンクの小さいリボン的なのが付いてまブホォォォォ!!!」

灯「つ、次の質問…」
『ハロウィン編で来伊が黒猫の格好してたんですけど茜音も黒猫の格好でしたよね?二着有ったんですか?』
来伊「茜音が衣装を変えて、俺が黒猫になった」
琅夜「ちなみに、そのあと茜音は獅子舞の格好してたゾ」

_人人人人_
> 獅子舞 <
 ̄^Y^Y^Y^Y ̄


灯「最後の質問」
『いつかの宮根さんが召されたところで、借金と思われるところが出勤になってましたよ」
琅夜「さて、作者よ。謝罪会見だ」
灯「誰がデー!ダデニ誤字シデモ!オンナジヤオンナジヤオモデェー!ンァッ↑ハッハッハッハーwwwwwwア゛ン!!この小説ンフンフンッハ アアアアアアアアア↑↑↑アァン!!!!!!アゥッアゥオゥウア゛アアアアアアアアアアアアアーーーゥアン!コノショウセツァゥァゥ……ア゛ー!誤字を… ウッ…ナグシダイ!誤字の問題はぁ…グズッ…我が小説のみンドゥッハッハッハッハッハアアアアァァ↑我が小説のみンゥッハー↑グズッ我ガ小説のみな らずぅう!!ニシンミヤ…小説書いてる人全員の問題やないですかぁ…命がけでッヘッヘエエェエェエエイ↑↑↑↑ア゛ァアン!!!アダダニハワカラナイデショウネ エ」
来伊「よく、ここまで書いたな」
琅夜「お疲れ」
灯「褒めて」

再開。

来伊「これが私の話。こんな以下にも作り話っていうのを聞かされてもピンとこないかもしれないけど、実際にあったこと」
千夏「信じますよ」
来伊「なんで言い切れるの?」
千夏「だって来伊ちゃん…あなた話してる時どこか懐かしむような、悲しい表情だったもん」
来伊「そうか…あれ、もうこんな時間だ。ほらもう寝よう」
千夏「そうだね、おやすみ」
来伊「…おやすみ」
こうして、二人は眠りについた…
………………
……………
翌日。
二人とその他の三日月組は学校に登校した。
明日は文化祭ということで準備をして回るのが一番だ。
源王高校ではクラスごとに二グループに別れて、出し物を二つやれる。
1-3では
琅夜と霧蘭が二つのグループの首相となり
順調に準備を進んでいた。
霧蘭側のグループは劇をやることになったが
人数が足りなかったため、琅夜側の人を何人か借りることになっている。
琅夜側では、ダンス部員を中心にあちこちでストリートダンスをすることになっている。
意外なことに全員うまく踊れている。
劇も演劇部のホープと呼ばれる麗奈が教えてるため
すでに完璧である。他のクラスもすでに良くなってるらしい。
劇はあの有名なラブロマンス『 ロミーオとジュリエッタ』をやるそうだ。
いろいろ審議はあったが、最終決定として
ロミーオは琅夜。ジュリエッタは来伊になった。
そんなこんなで、すでに帰る時間を過ぎていた。
教室には来伊と麗奈と琅夜の三人しか残っていない。
琅夜「あ、やべぇな。そろそろ帰るぞ」
来伊「……うん」
麗奈「(ああ、これは私いなかった方が絶対よかったなぁ…あ、でも琅夜くん案外自分に対する好意には疎いからなぁ)」
琅夜「(……いやな予感がする…)」
来伊「(……………………バカ…気づいてよ…)」
次の日…
とんでもない盛り上がりように他の生徒が頑張っているのに対して
男子生徒三人はいつにもなく同じ行為をしていた。
琅夜「よう…いったはずだよなぁ?もう一度したらどうなるか…」
来伊「いったはず…だよね…」
草平「お前らは「わかっている」といった」
琅夜「つまり、これは俺らに対する挑戦だと受け取るぜ」
琅夜は姿勢を低くして男子生徒に向かって突進する。
男子生徒は以前のこともあるためなんとかかわせる
と思われたが、あいにくこいつらはただの生徒じゃない。
琅夜がダッシュした後に草平も後を追うようにダッシュしていた。
そして、琅夜の背中をふんずけて、男子生徒の顔面にマーシャルアーツ型のキックを決める。
琅夜「相変わらず、思いっきりふんずけるなおい」
草平「それは仕方ない」
来伊「(無言で男子生徒に腹パン)」
男子生徒「ブフォ」
二人はその場K.O
もう一人は逃げ出した。
琅夜「さて、さっさと所定位置に戻るぞ。千夏もできるだけ俺らの近くにいてくれ」
千夏「あ、いえ。大丈夫です。次は自分でどうにかします」
来伊「大丈夫なの?」
千夏「はい。大丈夫です」
来伊「ならいいけど」
草平「おい、ゲリラ的にやるもんだろ。時間に遅れるぞ」
琅夜「さっさと行くぞ!」
???「久しぶりだな…黒路…」
来伊「お前は…」
???「ああそうだよ。あの時てめぇとてめぇの兄貴に腕をへし折られた山中だよ」
琅夜「あ?なんだてめぇ?今俺らは忙しいの、ほら文句なら後で聞いてやるから。シッシッ」
山中「悪いなお前には用はない」
琅夜「なーんかいらつく言い方だねぇ」
山中「悪いな。昔からの癖なんだ。気を悪くしたなら謝る。すまない」
琅夜「お、おう(え?何こいつ主人公みたいなこと言ってんの?)」
草平「落ち着け…」
中山「俺は来伊に用があんだよ、てめぇらはどけ」
琅夜「あ?(まさか…)」
この時、琅夜は自分の中で何かがプツッと切れる音がした。

悪・即・斬

琅夜はこの時困惑していた。
自分になぜこんなにも怒りが湧いてきたのか。
なぜ、こんな男に嫉妬しているのか。
わからなくなっていた。
山中「さっきも言った通りだ。失せろ」
草平「琅夜、落ち着け」
琅夜「…クソが」
草平は琅夜を連れて、その場を離れる。
山中「懐かしいなぁ…お前のせいでさぁ、俺ってば右半身の反応が少し鈍くなってるんだよ…医者にはもあ二度とまともに動かせないって言われたんたぜ?」
来伊「そうか…」
山中「おかげで利き手も右から左手に変えたんだぜ?」
来伊「だから?」
山中「そのしかしをしに来たんだよ!」
山中は来伊の腹に蹴りを入れる
山中「ハッハッハッハ!!!!!!!気分がよくなるなぁおい!!!!!」
山中き暴力の手を緩めることなくひたすら来伊を殴り続けた。
不思議なことに来伊は反撃をしなかった。
しっかり痛覚も戻っていて二通の人間と同じなのに
山中「へっ、まだ痛みの感覚がねぇのかとんでもない化け物だな」
???「そいつは化け物じゃねぇぞ…クソが」
声の主は琅夜だった。ただいつもとは雰囲気が違う。
明らかに怒っている。いつもの赤い瞳がメラメラと燃え上がる焔(ホノオ)のように
輝いている。後ろには何人もの男が倒れている。
山中「嘘…だろ…こいつらはプロのSPなんだぞ!!!お前!!!何をした!!!」
琅夜「なんにもしてねぇよ。そいつらが弱いだけだ」
琅夜は間髪入れずに山中に突進する。
そして急なことだったため山中も反応が遅れた。
琅夜は山中の襟元を掴み壁に放り投げるとそのままドロップキックをした。
これだけで悶絶ものだが、琅夜はこれだけでは収まらなかった。
ドロップキックを受けて腹を抱えている山中に対し
これでもかとひたすら蹴り続けた。
そして、琅夜が蹴るのをやめる頃には
山中はすでに恐怖に怯え、体のあちこちから血を流している。
琅夜「消えろ。一秒でも早く。じゃないと俺はお前を殺してしまうぜ?」
琅夜がそういうと山中は急いで逃げて行った。
来伊は泣いていた。
子供のように。だが声はあげていなかった。

「こんな俺でも…」

来伊は泣いていた。
声をあげず、すすり泣くように。
そして子供のように涙を必死でこらえようとしていた。
琅夜は自分では気づかなかったが、
頰に殴られた痕や、切り傷などが大量についてる。
来伊はそんな琅夜を見ていてたまらなくなった。
琅夜「ふぅ、大丈夫か?」
そんな問いかけを無視して来伊は琅夜に抱きついた。
来伊「…バカ」
琅夜「…バカはどっちだよ。ボロボロじゃねぇか」
来伊「あんたの方がボロボロじゃん」
琅夜「俺はいいんだよ」
来伊はその言葉に少しギョッとした。
そしてすこと感覚をあけてから琅夜はいった
琅夜「お前のためならこの命、捨ててもお前を守る」
この言葉に来伊は溢れる涙を抑えきれずにとうとう本気で泣き出してしまった。
来伊「本当にバカ…」
琅夜「俺なんかでよければ、ずっと泣いててもいいぜ」
来伊「バカ」
来伊は不意をついたように、
琅夜の首に腕を回し、琅夜が前かがみになったところで
琅夜の唇を奪った。
そして、互いの唇を離すと
二人は劇の会場へと向かった。

カオスな奴らと三日月荘。【黒猫は過去を語る】編

『日暮れ荘作者:一応人間さんの感想』
ロリッ娘来伊ちゃん美味しい!!!作者は一応人間さんです。
またの名を日暮れ荘の作者です。
ちなみに三日月荘の来伊ちゃんと琅夜君の今後に期待してます。
日暮れ荘ではギャグ・非日常・つまらない要素がいっぱいですが、三日月荘はほんとに面白いのでいつも楽しみに発狂してます

日暮れ荘一期のURL→http://uranai.nosv.org/u.php/novel/brad-nitijo/
日暮れ荘二期のURL→http://uranai.nosv.org/u.php/novel/brad-nitijo2/

『草平のモデルになった人の感想』
はい、草平の中の人です。
自分の事を元にされて作られたキャラなんだなと思いながら見るというのはなかなか不思議なものです。
何やら今の所草平君は恋愛方向に行きそうな感じがしますが…まぁ、これからの展開を楽しみに待ってます。

『麗奈のモデルになった人の感想』
はい、麗奈の元の人です
来伊ちゃんはなんだか切なくなるような過去を持ってるんですね〜
自分ちょっと感化されちゃいましたよ
それにjkに嫉妬するとことか見てて面白かった♪
というかこっちサイドの人喧嘩強い人沢山いるんですねw
最後の人たちがカゲ○ウデイズっぽかったです!←だけどそれがまたいいですね!

『作者からのお話』
みなさんからお褒めの言葉をもらってとても感激です!
本当に前回のハロウィン編を投稿する以前から書いてきた甲斐がありました!
さて、いろんな人が察した通り、この小説は日常物かと思えば
ただの厨二小説でもあります。
ですが「カオスな奴らと三日月荘」というタイトルの間は
厨二系統はまだ出しません。
ちょっとちらっと出すけどね。
ではでは!

カオスな奴らと三日月荘。【黒猫は過去を語る】編

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • 恋愛
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-10-24

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. 胸の塊の黒い部分
  2. Past the black cat
  3. Past the black cat 2
  4. 話が長かったろう?休憩だ。
  5. 再開。
  6. 悪・即・斬
  7. 「こんな俺でも…」