開花予想

君はいつも孤独だった
晴れの日も雨の日も
ひとり空を見上げてた
本当はひとりでいたくなかった

君はいつもひとりだった
賑やかな街の中でも
ひとり足早に歩いていた
本当は誰かと一緒にいたかった

それでも君はわかってる
君が否定する世界だけど
本当は美しいんだとわかってた
まわりは知らない顔ばかりだけど
君はこの世界を噛みしめる

今日もひとり君は街へ出る
出口を探すために
ずっとずっと探していた
曇り空の下、長い間

ずっとひとりで過ごしてた
けれどやっぱりさみしいんだ
知らぬ間に涙が頬をつたう
それを手で拭って歩き続ける

それでも君は知っている
この世界が闇に包まれても
光が必ず訪れると
それは決して揺るがない
君にも夜明けが来る、間違いなく

誰も知らない君の真実
わかってくれる人は訪れる
いまはひとりの君だけれど
ひとりの時間はもう終わる

きっと誰かが見ていてくれる
きっと誰かが訪れる
きっと、きっと…必ず

開花予想

開花予想

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-10-22

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