「憂い」

「憂い(うれ-い)」

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【国語辞書調べ】

 1 予測される悪い事態に対する心配・気づかい。うれえ。「後顧の―」
 2 嘆き悲しむこと。憂鬱 (ゆううつ) で心が晴れないこと。うれえ。「―に沈んだ顔」

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「憂い」

いま「ふっ」と出てきた言葉。

別に意識して、「憂い」でいるわけではないよ。

だけど出てきたから、この言葉で遊んでみようじゃないか。

突き詰めてみようじゃないか。


多分、今日も無意識のうちに、「憂い」でいたんだろうな。

何に「憂い」でいるのかはわからないけど、多分。


満たされない。物足りない。

そう、微妙に一歩足りないことを「憂い」でいるんだ。

プラスマイナスのベクトルだったら「ちょっとだけマイナス」ポジション。

「おしいよ!」「ちかいよ!」「でも違うんだよ!」

そんな僕の「憂い」達。

別名、僕の「できそうでできない、ないものねだり」達。



言葉おかしいかもしれないけど、「憂い」はちょっとしたストレスかね。

…あれー?それって実はいいことじゃー?



だって、人間なんてものはストレスがあるから生きているもんだと思うし、

すんごい胡散臭さ満載で言うと、自分が足りない行動のきっかけだ。

それって、ちゃんと生きている証拠なんじゃないの、ってことかね。

不完全だから美しいし、不完全だから儚さがある。


そんな感情たちを、喜怒哀楽をもって表現できるのだから、

すばらしいことはないんじゃないかな。

脳が発達した人間の特権だ。


平家物語でいう冒頭のあれだ。

「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。」

祇園精舎の鐘の音には、すべてのものは常に変化し、同じところにとどまることはない

という意味合い。

とどまったら、そこで試合終了。

人生がモノクロに、目の前が真っ暗に、動かなくなってしまう気がする。

(でも、モノクロの写真は好きだけどね。)


そうそう話が飛ぶけど、なにかの雑誌で独身の女性が「不完全な住みづらい世界」という内容のコラムを書いていた。

たしか、いつまでたっても結婚できず、それを住みづらいという表現をしてたような…。

だけど、そのほうが生活に張り合いがもてるっていう話だったかな。

妙に納得した自分がいたなぁ。



総じて、やっぱり「憂い」っていいことかね。

「備えあれば憂いなし」なんて言葉もあるくらいだし。

備えるために、あれやこれや考えて

有効活用できていない脳内を必死で使い、備えるんだ。

何事も不完全だからね。

体にとっては負荷だけど、脳にとってはとても良い教材なのかな。


と、まぁー「憂い」について考えてみましたとさ。


明日も意識せず「憂い」でいこうかな。

「だめだー!だめだー!!」って声高らかにね(笑)

あっ、声出したら滅茶苦茶意識してるか(笑)

「憂い」

知らぬ間に「憂い」でいる素晴らしさ。

「憂い」

「憂い」について、ふっと思うままに書きました。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-10-15

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