「憂い」
「憂い(うれ-い)」
-------------------------------------------------------------
【国語辞書調べ】
1 予測される悪い事態に対する心配・気づかい。うれえ。「後顧の―」
2 嘆き悲しむこと。憂鬱 (ゆううつ) で心が晴れないこと。うれえ。「―に沈んだ顔」
-------------------------------------------------------------
「憂い」
いま「ふっ」と出てきた言葉。
別に意識して、「憂い」でいるわけではないよ。
だけど出てきたから、この言葉で遊んでみようじゃないか。
突き詰めてみようじゃないか。
多分、今日も無意識のうちに、「憂い」でいたんだろうな。
何に「憂い」でいるのかはわからないけど、多分。
満たされない。物足りない。
そう、微妙に一歩足りないことを「憂い」でいるんだ。
プラスマイナスのベクトルだったら「ちょっとだけマイナス」ポジション。
「おしいよ!」「ちかいよ!」「でも違うんだよ!」
そんな僕の「憂い」達。
別名、僕の「できそうでできない、ないものねだり」達。
言葉おかしいかもしれないけど、「憂い」はちょっとしたストレスかね。
…あれー?それって実はいいことじゃー?
だって、人間なんてものはストレスがあるから生きているもんだと思うし、
すんごい胡散臭さ満載で言うと、自分が足りない行動のきっかけだ。
それって、ちゃんと生きている証拠なんじゃないの、ってことかね。
不完全だから美しいし、不完全だから儚さがある。
そんな感情たちを、喜怒哀楽をもって表現できるのだから、
すばらしいことはないんじゃないかな。
脳が発達した人間の特権だ。
平家物語でいう冒頭のあれだ。
「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。」
祇園精舎の鐘の音には、すべてのものは常に変化し、同じところにとどまることはない
という意味合い。
とどまったら、そこで試合終了。
人生がモノクロに、目の前が真っ暗に、動かなくなってしまう気がする。
(でも、モノクロの写真は好きだけどね。)
そうそう話が飛ぶけど、なにかの雑誌で独身の女性が「不完全な住みづらい世界」という内容のコラムを書いていた。
たしか、いつまでたっても結婚できず、それを住みづらいという表現をしてたような…。
だけど、そのほうが生活に張り合いがもてるっていう話だったかな。
妙に納得した自分がいたなぁ。
総じて、やっぱり「憂い」っていいことかね。
「備えあれば憂いなし」なんて言葉もあるくらいだし。
備えるために、あれやこれや考えて
有効活用できていない脳内を必死で使い、備えるんだ。
何事も不完全だからね。
体にとっては負荷だけど、脳にとってはとても良い教材なのかな。
と、まぁー「憂い」について考えてみましたとさ。
明日も意識せず「憂い」でいこうかな。
「だめだー!だめだー!!」って声高らかにね(笑)
あっ、声出したら滅茶苦茶意識してるか(笑)
「憂い」
知らぬ間に「憂い」でいる素晴らしさ。