引き篭りfeet姉者
‐四月某日‐
私の城に響きわたる鐘の音
私の眠りを妨げる
心を落ち着かせ私を呼ぶ者に声を掛ける
「どちら様でしょうか?」
「どちら様って何よ私よ私!!」
どうも私を呼ぶ者は少々カルシウムが足りないようだ
「すみませんが今日は多忙なためここから出ることは出来ません」
私は部屋の中へと戻っていく
「こら引き篭り!出てきなさいよ」
そう私は何処ぞの貴族でも由緒正しき吸血鬼でもない
只の引き篭りだ
「何だよ姉貴何か用事でもあるの?」
「(……用事なんて無いわよ……)そ、そうよ用事!」
「そう、それで何?」
姉はいつもこんな感じで俺を引っ張りだそうとする
「お茶でもしない?」
「断る」
「ご飯でも…「断る!」
「あのね一つお願いがあるの……」
こんな時にそんな顔するなよ
「私をここに泊めて」
「は?」
‐我城‐
弟「それで急にどうしたのさ?」
姉「あのねあのね家から放り出されちゃったのさ」
弟「なんかしたんだろ正直に言いなさい」
姉「実はね私と春君は実の姉弟じゃないの」
春「え?どうゆうことだよ夏姉」
夏「だから私達は実の姉弟じゃなかったの」
春「それで何で家から出されるのさ」
夏「探偵に調べさせたらボラれちゃってさ借金作ったのよ。1千万」
春「……」
夏「で、でもねすぐに返すわよ私頑張るからね、ね?」
春「……てけ…」
夏「何?」
春「出てけ!!今すぐ出てけ」
引き篭りfeet姉者