時雨
窓 叶アキラ 窓の続きです。
あぁあいつってわかりやすいなぁ。
残業なしと言われ、就業が終わると
更衣室に向かい走っていった日岩の背中を
見て思う。
本当にそう思う、
なぜならここで働いているみんな
日岩が比奈本さんに惚れてると知っている。
知らないと思ってるのは日岩だけだ。
比奈本さんは知らない体を保っているが
言われたら断る準備はもう出来ているんだろう。
そこまで比奈本さんに入れ込む日岩もすごい
なぜなら僕は
人に対してそんな感情を持ったことない。
強いて言うなら、比奈本さんに入れ込んでいる
日岩が好きなのかもしれないな。
時雨