時雨

窓 叶アキラ 窓の続きです。

あぁあいつってわかりやすいなぁ。
残業なしと言われ、就業が終わると
更衣室に向かい走っていった日岩の背中を
見て思う。

本当にそう思う、
なぜならここで働いているみんな
日岩が比奈本さんに惚れてると知っている。
知らないと思ってるのは日岩だけだ。
比奈本さんは知らない体を保っているが
言われたら断る準備はもう出来ているんだろう。

そこまで比奈本さんに入れ込む日岩もすごい
なぜなら僕は
人に対してそんな感情を持ったことない。
強いて言うなら、比奈本さんに入れ込んでいる
日岩が好きなのかもしれないな。

時雨

時雨

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-10-07

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