ブランケット
小さな穴が拡がっていく それは傷と呼べる大きさに
心と体が別々になるよう 何も考えたくない、られない
どうして涙を流してばかりいて 何をしてもどこか不安が付き纏う
助けを求めた手は疲れ切って やがて伸ばすことを止めたの
「涙の理由を知りたいな そんなに暗い顔しないでよ
いつだって傍で支えるから 話したくないなら聞かないよ
無理しないで良いんだよ もっと包み込んであげる」
そんな言葉が降り注ぐ 今夜はもう死んでも良いやと思えた…
離れ離れたように見えたのに 傷が増える度に痛むのは何故?
結局みんな繋がっていたんだ 目を背けたい、たいのに
些細な事が突き刺さるように感じて 過去に引きずられ未来が見えない
光を追う足を止めて見上げるのは 今の自分自身の空模様
「疲れたならゆっくりお休み 大丈夫ずっと此処にいるから
頑張ったね今日も偉かった 言わないだけで皆は認めてるよ
もっと自分を大切にしてね 愛の温もりで癒してあげる」
そうやって微笑む天使の声 時が止まれば良いのにと願う…
いつも必死に歩いていた 傷だらけでも気にしないで
だけどある日気付いたよ そこまで価値があることなの?
「自分自身で答えを見つけたね そう選ぶのは自分自身だよ
光が差す方へと向かえば良い 迷わないで何も怖くないから
踏み出す一歩が勇ましく響く さぁ新しい道へ進もうよ」
いつだって背中を押してくれた この道の先は天国へと続くのかな…
そっと包み込んだ…大事に抱き締めるように、労るように
この温もりを全てあげよう 心地良い感覚に酔わせてあげるよ
さあ、そろそろ目を開けて ごらん、そこはいつか夢に見た未来
ブランケット