丸いソラ

こないだの綺麗な空を見てインスピが舞い降りました((

 茜の空に、飛行機雲が颯と線を画す。

 それは時間だった。

どこまでも止まることのない、変わり続ける刻。

美しく、儚くて、それが同時に恐い。

すじ雲もまだ残った蒼を吹き抜け、先へ先へと進むことのみを掌にのせて。

過去は徐々に形を歪めて、そしてまた消えてゆく。

空は、キミは、僕に教え残した最後のココロを。

「進むことは離れること。なくなること。それはすごく悲しくて切ないもの。」

閉じて逝く夕暮れ、去って逝く鳥たち。

さようなら、私のセカイ。綺麗なあの頃を描いてみた飛行機雲。

丸いソラ

ぬは☀

丸いソラ

進むことは離れること。なくなること。それはすごく悲しくて切ないもの。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-04-10

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted