FOGY

夢を掴み損ねて暗闇に堕ちた日々 此処から観る景色も霞んでいて
もう逢えなくなって何年だろう いつだって失ってから気付いてるね
この音色だって君に聴かせたかった 一つ一つのフレーズさえ

目を輝かせて見つめる君がその優しい笑顔が愛しかった…

今はもう忘れているんだろう 僕と過ごした時間さえも
幸せそうな君が脳裏に浮かぶ いつだって一番に想っていた

大切すぎる存在で何も出来なかったんだ 抱き締める腕さえ震えてた
こんな恋は二度としないと誓う 誰かに盗られる苦しみが辛すぎたよ
心のすぐ傍に寄り添っていたかった 何もかも捨ててしまっても

流れる涙で濡れたままの君も立ち去る足音も忘れられない…

誰にでも優しい人だからね こんなの全部偶然だよなんて
君の独り言を打ち消せる言葉を 僕の気持ちを伝えたかった

もう何年も想って もう何年も傷が癒えなくて
霧の中を歩いて行くように 手探りで君の記憶辿る
最後も別れも予想してなくて まだ君に恋に囚われたまま

愛しいとただ一言伝えれば 少しでも今が変わっていたの?
君と巡り会えた運命の日さえ まだ僕は鮮明に覚えているよ

昔みたいに君を抱き締めて 優しい笑顔を見つめていたい
傍に居てくれるなら何だってしたよ この決意はもう遅いけど

ただ伝えたい想いは誰よりも大切で全てを愛していたこと

FOGY

FOGY

  • 自由詩
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2015-10-06

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