~心の雨~

何処かで憂鬱に感じる事が多くなった
それがいつからなのかは解らない

降りしきる雨―
雨は嫌いじゃない
でも時々、雨は寂しさを感じさせる
冷たくて、悲しく切ない雨の音色

君はどうして、そんなに悲しい音を出すんだい?
君はどうして、そんなに寂しさを感じさせるんだい?

誰もが抱える、罪と後悔
雨は、そんな人間の心を洗い流してくれる

罪が重ければ、雨は悲しみの涙を流す
後悔が続けば、雨は寂しさの涙を零す

降りしきる雨―
雨は嫌いじゃない
だけど、辛い時の雨は心が痛い
降る雨が悲しみを増やす

ねぇ、君は怖くないの?
ねぇ、君は辛くないの?

誰でも、心に涙を流す
だからこそ、人は辛さや怖さを知る

辛さがあるから、人は強くなれる
怖さがあるから、人は自分で居られる

雨の中で、憂鬱になりながらも
そんな事を考えている自分が居た

嗚呼…
だから僕は、嫌いじゃないのかも知れない


だって雨は、僕の心の涙なのだから―

~心の雨~

~心の雨~

君の心の中で降りしきる雨。 それは止むと信じる者の強さであり、時には弱さにもなる。 やがて一つ一つの粒が、大きく流れ落ちる涙と変わる―。

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-04-10

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